
ずーあ
レビュー
個人的にファンタジーとミステリーが一緒になっている作品には違和感を覚えてしまいます。 もはやトリックとかではなくないか…?と思ってしまいます。 でも、物語としては読みやすくて面白かったです。 ツタンカーメンやそのお父さんのこと、さらに、その頃の暮らしや宗教感などを知れたのがよかったです。
ファラオの密室
白川 尚史
最初は夫と、夫に気を遣っている澄子さんにもイライライライラしながら読みました。 でも、少しずつ、いろんなことに挑戦しながら「自分」を取り戻していく澄子さんが素敵でした! 最後はスッキリした気持ちで読み終えることができました!! 「歳をとるにつれて、怖がりになる」というような描写があったのですが、それがすごくよくわかるなぁ…って。行動もそうだけど服装とかも新しいものにチャレンジしなくなるんだよなぁーって。
もう別れてもいいですか
垣谷 美雨
真梨さんの作品が好きでいくつか読むのですが、続きが気になりすぎてどんどん読み進め流のですが、物語が二転三転するので内容を覚えていない…ということが多くあります。 結構前に読んだので、タクシーの運転手が…ということしか頭に残ってないのですが面白かったです。
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三匹の子豚
真梨 幸子
母親からの期待に応え続けた女性と母親からの愛情に飢えている殺人犯の話でした…。 櫛木さんの作品は母親が子供に与える影響について触れている作品が多い気がして自分の戒めにしてます。 ヤギヌマが主人公の女性に近づいていくの怖い…と思いながら読んでいたのですが、最後まさかまさかの展開で面白かったです。
氷の致死量
櫛木 理宇
「母親になって後悔している」というより「(社会や世間から期待される)母親という役割に苦痛に感じている」話のように感じました。 私も思い当たることがありすぎて泣きながら読みました。 生きていく上でいろんな人がいて、いろんな個性や特性があって当たり前なのに「良い母親像」だけは絶対的に変わらずに、それを期待されている。そして、自分自身もそれに縛られているのが辛い。 みんな同じなんだなぁ、同じようなことに悩んでいるんだなぁって安心する一方で、ここに書かれているのは「今だから語れる、踏みとどまれた、乗り越えた人」だけだなと…。 後悔してて、塞ぎ込んで、子供を憎く思って育児もろくに出来てない人は語れないよな、埋もれてしまっている人もたくさんいるんだろうな、と思いました。語られてたみなさん、どこかで転機が来て、いろんなことに挑戦されるスーパーウーマンのように感じて…。 私も子供は本当に宝物だけど期待される「母親の役割」には毎日うんざりしてます。うちの夫くらいの家事と育児で親になれるのが本当に羨ましい。
母親になって後悔してる、といえたなら
高橋 歩唯/依田 真由美
日本に、戦時中、軍事施設とかになっていたウサギのいる島があったよなーなんて思いながら読んだのでなんとなく、うさぎヶ丘の秘密は予想できたのですが、 この人が犯人かも!いや違う… この人が犯人かも!また違う… という展開が何度もあり…どんどん展開していくストーリーで私の脳みそが大忙しでした。 身内が監禁されたり事件が立て続けに起こったりして、主人公も娘もこんな精神状態保てる?!と思ったけれど、公安だったと言われたら「ならそうか」と無理矢理納得しました。
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うさぎの町の殺人
周木 律
就活の採用側のあれこれといったお話でした。 主人公が私と同世代の仕事ができる女性で…決断力、判断力、すばらしくて…。 物語の内容の感想ではないのですが、 同世代なのに平社員ペーペーで周りに流されて働いている私が情けなくなりました…。
あの子が欲しい
朝比奈あすか
すごく面白かったです。 櫛木さんの作品が好きでいくつか読んだのですが、グロテスクな描写も多いなか、社会問題とかも盛り込まれていてすごく引き込まれます。 今回は学習性無力感ががテーマのように感じました。 殺人犯だけれど頭が良くて、しかも福子の境遇を知ったら最後は捕まって欲しくないなと思っていました。 なので、終わり方がとても良かったです。
逃亡犯とゆびきり
櫛木 理宇
すごく面白かったです!! イケメン医師がでてきて、体外受精で実は兄弟だった、というのはなんとなくどこかで聞いたことあるようなないような…な物語かな?と思ったのですが、事件の展開が想像もしなかった方向に進んでいき、ページをめくる手がとまりませんでした! 絶対緑川が犯人!と思いこんで、やっぱり…と思いかけたところから、まさかまさかの展開で…。 体外受精で違う母親から生まれることが禁忌…?と疑問に感じていたら最後にそういうことか…と。賛否ありそうだけれど私個人としては良いラストだな、と思いました。 不妊治療のことが書かれていて、私の子自身が顕微授精でできた子なので、少し時代が違えば私は子供を授かれなかったんだなぁ…とか母親の気持ちで読んで…ナカガワシンヤの幼少期のところで自分も同じ立場だったらそうなってしまうかな…とか考えて辛かったです。
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禁忌の子
山口 未桜
面白かったです。 当たり前ですが容疑者それぞれが後ろめたいこととかは警察に証言せず、それが他の人からの証言で明らかになっていく過程が面白かったです。誰が嘘ついているんだろう?誰の言うことが本当なんだろう?と思いながら読みました。 若い刑事さんが実は前の事件の被害者の関係者というのと、もう一人の刑事さんがフカセの相棒だったところが個人的によかったです。 閉鎖的な街の中で影の権力者?がいるのはわからないでもないのですが、それが警察までマインドコントロールしているのはちょっと現実的じゃないかなぁと思ってしまいました。
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アイアムハウス
由野寿和