作品紹介・あらすじ
山間にあるニュータウン「三浦半島二子山ピープルタウン」。
町が造成される前から多くの“うさぎ”が棲息していたことから「うさぎが丘」と呼ばれていた。
娘の大学進学を機に越してきた黒田茂と葵の親子は、平凡な日々を過ごしていたが、
うさぎの惨殺、大学生の連続自殺など妙な事件が起きていることを知る。
不穏な空気が流れはじめた時、葵が突然の失踪。
茂は行方を探して奔走するが、町の暗部に迫ってしまい……。
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感想・レビュー (3件)
見つけてはいけないものとは?自殺の真相とは? 二転三転する展開に著者の思惑通り転がされ最後まで楽しめた。(転がされるのもミステリーの醍醐味。笑) ラストのどんでん返しの後味悪さは否めなかったが、読了後に改めて巻頭言の一文を読むとさらなる衝撃が走る。
日本に、戦時中、軍事施設とかになっていたウサギのいる島があったよなーなんて思いながら読んだのでなんとなく、うさぎヶ丘の秘密は予想できたのですが、 この人が犯人かも!いや違う… この人が犯人かも!また違う… という展開が何度もあり…どんどん展開していくストーリーで私の脳みそが大忙しでした。 身内が監禁されたり事件が立て続けに起こったりして、主人公も娘もこんな精神状態保てる?!と思ったけれど、公安だったと言われたら「ならそうか」と無理矢理納得しました。
ネタバレを読む
娘の大学を機に、通称うさぎの町に住み始めた親子。大学のマーダーサークルに入った娘だが、メンバーが次々と自殺していき、自分も誘拐された。 この町には秘密がある。これを解明すべく父が謎を解こうとするが、実は公安で、この町にいる警察に侵入したもう一人の公安が犯人だと突き止める。 レントゲン技師ではなく、最後に公安ということをバラすことは面白かった。今後の続編があれば読んでみたい。

