作品紹介・あらすじ
どん底の状態はずっとは続かない。NHK「クローズアップ現代」からの書籍化。「母親なんだから」と我慢を強いられ、自らの「理想の母親像」に縛られ、理不尽な目に遭っても口をつぐんできたーー「後悔」を口にした日本の女性たちは、どのような人生を歩み、何を経験してきたのか。切実な想いを丁寧に聞き取った、社会現象になった話題書『母親になって後悔してる』の「日本版」というべきインタビュー集。
感想・レビュー (2件)
「母親になって後悔している」というより「(社会や世間から期待される)母親という役割に苦痛に感じている」話のように感じました。 私も思い当たることがありすぎて泣きながら読みました。 生きていく上でいろんな人がいて、いろんな個性や特性があって当たり前なのに「良い母親像」だけは絶対的に変わらずに、それを期待されている。そして、自分自身もそれに縛られているのが辛い。 みんな同じなんだなぁ、同じようなことに悩んでいるんだなぁって安心する一方で、ここに書かれているのは「今だから語れる、踏みとどまれた、乗り越えた人」だけだなと…。 後悔してて、塞ぎ込んで、子供を憎く思って育児もろくに出来てない人は語れないよな、埋もれてしまっている人もたくさんいるんだろうな、と思いました。語られてたみなさん、どこかで転機が来て、いろんなことに挑戦されるスーパーウーマンのように感じて…。 私も子供は本当に宝物だけど期待される「母親の役割」には毎日うんざりしてます。うちの夫くらいの家事と育児で親になれるのが本当に羨ましい。
