作品紹介・あらすじ
連合赤軍がひき起こした「あさま山荘」事件から四十年余。
その直前、山岳地帯で行なわれた「総括」と称する内部メンバー同士での批判により、12名がリンチで死亡した。
西田啓子は「総括」から逃げ出してきた一人だった。
親戚からはつまはじきにされ、両親は早くに亡くなり、いまはスポーツジムに通いながら、一人で細々と暮している。かろうじて妹の和子と、その娘・佳絵と交流はあるが、佳絵には過去を告げていない。
そ...
感想・レビュー (3件)
連合赤軍に加わっていた女性を主人公に描いた作品。当時世間を騒がせたセンセーショナルな事件であったが詳しいことは知らなかった。この作品を読んで事件の裏側にいろんなことがあり、事件で苦しんだ家族、今もその事件で苦しんでいる人達がいるのが良くわかる。最後の結末は衝撃的。面白かった。
「浅間山荘」という言葉しか知らずに生きてきて、この作品を通じてはじめて連合赤軍の事件のことを知りました。 それから夢中で連合赤軍のことを調べてしまいました。 作品を通じて興味を持って事件や事象について調べるって読書の醍醐味だなぁと私は思っております。 こういう時代?事件があったということを知れてよかったです。 人間が閉ざされた環境とか空間で陥る思考が怖すぎて…
まあまあ
