作品紹介・あらすじ
【第61回江戸川乱歩賞受賞作】問題。悪い人は誰でしょう?--ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、連続イタズラ事件が発生。現場には『生物の時間を始めます』『体育の時間を始めます』といったメッセージが置かれていた。そして、地元の名家出身の陶芸家が死亡する。そこにも、『道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?』という落書きが。イタズラ事件と陶芸家の殺人が同一犯という疑いが深まる。同じ頃、休業していた...
感想・レビュー (2件)
小学校の講演会の最中に一人の教育者が教え子に殺された。犯人は道徳の問題なのですとだけ語った。 何年後に犯人のドキュメント映画を撮影する企画が持ち上がり主人公はカメラマンとして加わる。 しかし、結論は犯人の小説家として成功したいが為の黙秘であり、映画のプロデューサーはその死んだと思っていた妹だった。 道徳の問題やらを問うくせに、決定的な答えもなく納得する内容ではなかったが、次の展開は気になる書き方は良かった。
「道徳の時間を始めます」が過去の事件と現在の事件でどう絡んでくるんだろう!!動機は?!繋がりは?!と気になってドキドキしながら読んだのですが、どちらの事件も「道徳の時間」の言葉とは縁のない動機でえっ…とちょっと尻すぼみの感じでした…。 でも続きが気になってどんどん読んでしまいます。面白かったです! なんとなーく途中から越智さんは妹なのかな…?とは予想ができるかなと思いました。
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