チコ

チコ

18件のレビュー

レビュー

長編と勘違い。短編集だった。それも全然べったりじゃない多種多様な恋愛。発想力がすごい!

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きみはポラリス

きみはポラリス

三浦 しをん

まるで映像で観ているかのように細部に渡り文字でシーンを描くのはいつもの通りだが、だんだんその度合いが増しているような気がしなくもない。少しくどいところもあるかな。でも、やはりこの作家の草を中心にしてとりまく人々とのコミュニケーションはとても温かい。同棲を始めた久美さんは一ノ瀬君とうまくいくのかな。 愛情に裏打ちされた賢さがあっていい。今回は拾った吹き出しメモにたすけてと書かれてあったことに端を発しSTORYが展開していく。このシリーズはまだまだ続くだろう。続いてほしい。

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月夜の羊 紅雲町珈琲屋こよみ

月夜の羊 紅雲町珈琲屋こよみ

吉永 南央

以前から読みたかった初夏の訪問者。幼年期に亡くなった良一を名乗る男性が登場し草を翻弄する。まるでお芝居を観ているかように場面が自然に思い浮かぶのが吉永さんの小説。とても描写が細かい。読んでいてもしかしたら本物の良一?!と訝しく思ったり。結局、登場した人物すべて善良な人間でした!

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初夏の訪問者 紅雲町珈琲屋こよみ

初夏の訪問者 紅雲町珈琲屋こよみ

吉永 南央

温かい読後感。著者の人間に対する深い愛情、柔軟な視野、懐の大きさを感じる。第5章の正雄 65歳 定年退職 の話が一番心に残った。やはりこれは年代かな。

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お探し物は図書室まで

お探し物は図書室まで

青山 美智子

瀬戸内寂聴さんの本は初めて。若いときの1つの過ちで人は判断できないと痛切に思う。 🔹自分で自分の機嫌をとる方法を知っていることが大切

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笑って生ききる

笑って生ききる

瀬戸内 寂聴

重いテーマ。中学二年生のクラスでいじめを受けていた男子が好きな女の子の誕生日に自殺。いじめを見て見ぬ振りをしていたクラスメート達をジャーナリストが人殺しと断罪する。亡くなった男子学生、フジシュンの両親と弟の苦しみ、そして遺書に親友として名前を挙げられたユウと同じく片思いの相手として名前を挙げられた中川さんの苦しみがユウの言葉で綴られていく。うーん、重い。

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十字架

十字架

重松 清

翌朝、引越し業者が来るまでの一夜を徹してアパートの一室で繰り広げられる男女の心理戦。一卵性双生児だと信じ込んでいたヒロとアキ。前年の山登りのガイドの転落事故がきっかけで歯車が大きく外れていく。このガイドは彼らのまだ見ない父親という設定だが、かなり不自然で無理がある。心理戦は非常に理屈っぽくて私の好みではない。でも、どちらかというと面白かった。

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木洩れ日に泳ぐ魚

木洩れ日に泳ぐ魚

恩田陸

2022年芥川賞授賞らしいので読んでみた。小さな職場の人間関係が軸。男性二谷さん、仕事のできる女性押谷さんが中心。大きく絡むのが二谷さんと付き合う芦川さん。あーー気持ち悪い!!二谷&押谷、性格悪すぎ。こういう心理を書ききることができる著者も歪んだ感性の持ち主かと疑いたくなる。読んでいる間も読後感も爽やかとは無縁。小説を書く技量に優れているらしいけど。

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おいしいごはんが食べられますように

おいしいごはんが食べられますように

高瀬 隼子

短編集のようで実は複雑に繋がっている。あちらこちらに伏線がちりばめられており、登場人物がみんな魅力的。心温まるいい本だ。特に心に残った言葉。好きな場所にいるだけで元気になることがある。

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木曜日にはココアを

木曜日にはココアを

青山美智子

短編集。うーん、あまり専門的な科学は難しくて理解しようとするのがめんどくさい。まずまず。

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予知夢

予知夢

東野 圭吾

登場人物がみんな いい人ばかり。2人の母と3人の父。運命に翻弄されながらもさりげなく強く生きていく少女の結婚式で終わる。まるで少女コミックのようなストーリー。絵柄。

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そして、バトンは渡された

そして、バトンは渡された

瀬尾 まいこ

死体遺棄の場面は悲惨だけれど、設定はそう複雑ではなく読みやすい。我が子のためにはどんなことをしててでも犯罪を隠そうとする心理は実感できないし理解もできない。

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レイクサイド

レイクサイド

東野 圭吾

名に惹かれて手に取った。構成は稚拙だけれど、まるで少女雑誌の乙女チック漫画のようだけど、言葉を紡ぐ才能はキラキラしている。特に最後の数ページ、命が尽きるまでの入院生活を描いた数ページは、実際に体験した人でないと書けないと思う。うーん、小説家としての稚拙さと迫ってくる現実感とが入り交じった複雑で不思議な読後感。

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余命10年

余命10年

小坂流加

選挙スピーチはなかなか面白かったが、最後はまるでコミックのよう。

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本日は、お日柄もよく

本日は、お日柄もよく

原田マハ

杉村シリーズの第3作。相変わらず展開はスローだけど飽きさせない。どう決着がつくのか想像できない。杉村の義父である今多グループの会長、今多嘉親は魅力があり興味深い。

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ペテロの葬列 上

ペテロの葬列 上

宮部 みゆき

宮部みゆきのは推理小説ではなくて鋭くて深い人間観察に基づく小説なので、とても読み応えがある。1作目 誰か。somebodyは展開が遅すぎて私にはもう1つだったけれど、2作目の杉村シリーズはとても面白かった。約600ページの長編だけど読み疲れなし。いつか再読しよう‼️

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名もなき毒

名もなき毒

宮部 みゆき