作品紹介・あらすじ
いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。のこされた人々の魂の彷徨を描く長編小説。吉川英治文学賞受賞作。
いじめを止めなかった。ただ見ているだけだった。それは、「罪」なのです...
感想・レビュー (3件)
重いテーマ。中学二年生のクラスでいじめを受けていた男子が好きな女の子の誕生日に自殺。いじめを見て見ぬ振りをしていたクラスメート達をジャーナリストが人殺しと断罪する。亡くなった男子学生、フジシュンの両親と弟の苦しみ、そして遺書に親友として名前を挙げられたユウと同じく片思いの相手として名前を挙げられた中川さんの苦しみがユウの言葉で綴られていく。うーん、重い。
いじめで心痛い 良
