
レビュー (20件)
有名な芥川賞受賞作品を読んだことがなかったので手に取りました。 (村田さんの作品を一冊まるごと読んだのも初めてです) 出てくる登場人物達の考え方から『普通であることの同調圧力』が苦痛となるということは、あまり今まで気にしたことがなかったので、とても参考になりました。 とても読みやすく、そして考えさせる芥川賞受賞にふさわしいと感じた一冊です。
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結婚はしたが、専業主婦という自分とはほど遠いと思っていたものになってから数年が経ち、仕事に就くのが怖くなっている自分と重なる部分があった。人がどう思おうが、心が求めるものを追って何が悪いのか、その国の言語を毎日勉強することが働いてないなら無意味という理解されない夫と暮らしている私は幸せなのか。いろんな思いが出てきた。結婚はして方がいい、子供はいないなら働くのが当たり前、フランスで日本人が専業主婦は珍しい、フランス語できるのにもったいない、10年もフランスに住んで未だに勉強や職業訓練を探し仕事をしていないことが恥ずかしいという、これまではしなくてもいい、車はまだ待って、俺の仕事がどうなるかが先だ、と言っていたのに。彼のタイミングで私は働かなければならないのか。確かに社会とは繋がっていたほうがいいだろうし、社会貢献はやりがいになるだろうし、フランス人の友人が少ないから交流は必要だろうから、遅くても、フランス語の試験が終わったらパートでもよいので働くつもり。 村田さんの作品は読みやすく、主人公がデリケートな内容でも自分なりに楽しく、そして冷静に物事を受け入れたり拒絶しながら生きていく様が描かれているのがよかった。最後は自分の心に従う、という選択も好感。自分の気持ちには素直でありたい、改めて思った。
なんでこの本を読んだっけ…なんかTwitterだかのおすすめだった気がする… 気味が悪いし後味も悪い〜 誰に何か言われようと主人公はコンビニ人間で最後までいた方が幸せなのかな…幸せとは? 本人がいいなら一生コンビニ人間でいい気もしますよね…
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話題になっていたので読んでみました。 白羽さん含め周り人たちにあまりにも不快感を覚えました…。 36歳処女独身アルバイトの主人公に対して、「底辺」「処女だけど中古」「アルバイトってやばくない」「結婚してないの」等等…。 自分も歳の近い女性だから不快に感じたのですが…それが世間の声なのかなぁと思うと… 主人公も変わった女性だけれど周りの不快さがとにかく際立った作品に感じてしまいました。