すだれ

214件のレビュー

レビュー

不思議な縁で繋がった家族の物語。 こてこての恋愛小説は苦手なので、これくらいの塩梅が丁度良い。 それにしても、女性編集長の夫。思考回路が完全にホラーだが、どこかに存在していそうで怖い。 これが男女平等、ハラスメント撲滅社会の延長線上にあるのだとしたら、ちょっと笑えない。

ネタバレを読む

星を編む

星を編む

凪良ゆう

本棚登録:367

細部までしっかり作り込まれた活劇小説。 榎田ユウリ、本当に巧い、と唸ってしまう。 ハラハラあり、アクションあり、主人公の成長あり、なおかつ読者の「わかるわかる」も刺激する。 100点満点の娯楽小説である。 グロリアさんとはまたどこかで会いたい。

殺し屋がレジにいる

殺し屋がレジにいる

榎田ユウリ

本棚登録:0

納得のクオリティのシリーズ第2巻。 文学にまつわる謎解きも相変わらず楽しい。

月夜行路 Returns

月夜行路 Returns

秋吉理香子

本棚登録:0

短編映画のような小説。 ものすごく面白いかといえば微妙だが、読み終わってみれば、誰も不幸になっていない優しい物語だった。

ぬすびと

ぬすびと

寺地はるな

本棚登録:0

少女漫画界のレジェンドによる自伝。 里中作品を読み直したくなる。

漫画を描く

漫画を描く

里中満智子

本棚登録:0

これから更に伸びてきそうな作家さん。 普通が一番難しく、捉えづらいと思わされる。 一点、長男が母親の職歴を知らなかったシーンがあるが、母親退職時の彼の年齢を考えると、そんなことがあるか?と思う。 それ以外は、よく練られた小説だった。 特に長女が抱えている同居相手に対する悩みは、一つの問題提起としてハッとさせられた。多様性のある社会では、これからこういうことが増えてくるのかもしれない。 それに対して作中で示された解決策は、個人的には腑に落ちるものだった。

ふつうの家族

ふつうの家族

辻堂ゆめ

本棚登録:0

やや伏線があざといか。 でも、私はまんまと引っかかりました。キーパーソンがまさかあの人だったとは…。 中学受験ものといえば、親子の葛藤に焦点があたりがちだが、そこがメインディッシュではなかったのが新しい。

修羅の桜

修羅の桜

秋吉理香子

本棚登録:0

フィリピンの入門書にうってつけの一冊。 太平洋戦争時の日本軍の残虐行為については多少知っていたが、それ以前の交流史は知らないことだらけだった。 戦前の日本人にとってフィリピンは出稼ぎに行くところだった、ということも知らなかったし、「南の満洲」という言葉も初めて聞いた。 もっと学びたいと思うような、良い本だった。

フィリピンと日本人

フィリピンと日本人

野村進

本棚登録:0

当事者としての赤裸々な思いに貫かれた、代理婚活ノンフィクション。

ウチの子の、結婚相手が見つからない! 親の代理婚活でわかった「結婚の壁」

ウチの子の、結婚相手が見つからない! 親の代理婚活でわかった「結婚の壁」

石川結貴

本棚登録:0

非常に巧い作家。 四姉妹それぞれの個性の見せ方、書き分けも上手である。 家族であるがゆえのままならなさ、逃げようのなさも描きつつも、折り合いをつけて付き合っていく楽しみもしっかり描写されている。 エピローグは美しい。森戸家に幸あれ!

咲ク・ララ・ファミリア

咲ク・ララ・ファミリア

越智月子

本棚登録:0

戦中派女性の12人の素描という趣の一冊。 一つ一つが短いということもあるかもしれないが、筆者から、何が何でもこの人のことを知りたい、紹介したい、という熱が感じられないのが残念である。 唯一、黒柳徹子だけはその熱量が高い気がする。 また、12人の出自はいずれも、出生時は、戦前の価値観でいうところの「中流家庭」以上の出身である(女中を一人くらい雇える家庭レベル)。 この偏りをどう見るべきか。やはり女が名を成すには、親ガチャが大事だったということか。一人くらい生粋の「貧窮家庭」出身者を混ぜても良いのではなかったかと思う。

彼女たちの「戦後」

彼女たちの「戦後」

山本昭宏

本棚登録:0

再読。 柴田よしき作品ではこれが一番好きだ。 どこに着地するのかわからないドキドキ感がたまらない。 「炎都」シリーズも完結してほしいけど、今更無理かなあ。

好きよ

好きよ

柴田 よしき

本棚登録:0

個人的には「1941年のモーゼル」が一番面白かった。 表題作のトリックは途中でわかってにやり。

神の光

神の光

北山猛邦

本棚登録:5

思いのほかガッツリした恋愛小説。 主人公と同じくアラフィフの読者としては、生身の女性の恋愛小説として面白く読んだ。二十代の読者が読むと、また違う感想になりそう。 鎌倉という舞台も魅力。 中国茶を飲みたくなる小説だった。

鎌倉茶藝館

鎌倉茶藝館

伊吹有喜

本棚登録:59

物語としては新しい動きがない印象。 河鍋狂斎やおまき、土方歳三、中沢琴、ヘボンなど、これまで登場した懐かしい面々が再登場し、これまでの話をおさらいしているような感じである。 次の巻で大きく話が展開するか。期待したい。

お勝手のあん(13)

お勝手のあん(13)

柴田よしき

本棚登録:0

嫌味のない、ほっこりするミステリ。 稲荷神、弁財天、それぞれの眷属である狐、白蛇も個性豊かで、掛け合いも楽しい。 作者はこれがデビュー作らしいが、非常に筆力のある作家だと思う。 続編もあるかな?今後に期待。

お稲荷さまの謎解き帖

お稲荷さまの謎解き帖

朝水想

本棚登録:0

朝ドラで話題の大関和の物語。 矢嶋楫子がここでも出てくるのかと驚く。 おそらく資料の少なさによるのだろうが、著者が鈴木雅の人となりを掴みかねているような感じがした。

明治のナイチンゲール 大関和物語

明治のナイチンゲール 大関和物語

田中ひかる

本棚登録:0

ようやく場が温まってきた第2巻。 うーん、ちょっと登場人物が饒舌すぎるかなあ。 作者の頭のなかではこれくらい喋っているのかもしれないが、読んでいて少し疲れる。もう少し切り取っても良いのでは。

NO.6[ナンバーシックス]再会#2

NO.6[ナンバーシックス]再会#2

あさのあつこ/toi8

本棚登録:7

どうして棋士の生き様というのはかくも面白いのか。 羽生善治という、将棋界の巨星を中心に据えたノンフィクション。 棋士にとっては屈辱のA級落ちのシーンから書き出すところに、筆者の並々ならぬ羽生善治への傾倒ぶりを感じる。天才はどこまでも天才であるはずだという確信と言おうか、A級落ち=引退という道を選んだ数多の棋士たちとは違う視座を持っているはずだという信頼感と言おうか。 章を読み進めるにつれ、時代を変えた将棋指し羽生善治の大きさが迫ってくる。 棋士の生き様には興味があるが、将棋のルールはさっぱりという素人にも優しい一冊。 谷川浩司の章は、既に知られたエピソードが多かったものの、ファンにはぐっとくる内容だった。谷川先生、素敵です!

いまだ成らず 羽生善治の譜

いまだ成らず 羽生善治の譜

鈴木忠平

本棚登録:0

非常にシリアスな時代小説。 ご門跡に焦点をあてた小説は珍しい。 ただ、比叡山を舞台にしながら、信仰的なことに全く触れないというのは、却って不自然な気がする

白鷺立つ

白鷺立つ

住田祐

本棚登録:8