作品紹介・あらすじ
急増する中学受験生、「全落ち」などの厳しい現実…。
「合格体験記」には書かれないドラマを追って、
15組の親子を取材したノンフィクション。
首都圏の中学受験者数は2023年、過去最高を記録した。東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県では、18パーセントの子どもたちが受験を経験し、熱は地方にも波及している。中・高一貫校への人気が高まり、子どものために移住するケースもみられる。一方、第一志望校に合格する...
感想・レビュー (1件)
中学受験を取り巻く悲喜こもごもを描いた一冊。 しかし、なんだろう。素材は悪くないのに、一つ一つのエピソードが、びっくりするくらい読みごたえがない。表面をさっと撫でたくらいの印象である。 受験当事者である子供の目線を重視する作者の姿勢は悪くないが、この本の読者層は親世代であることを考えると、もっと親の葛藤やジレンマをえぐり出してほしかった。おそらく、インタビューで相手が語る以上のことを聞き出す技術が欠けているのではないか。一流の聴き手は、相手の無意識をあぶり出し、相手自身の言葉で語らせるものである。