禁忌の子

禁忌の子

山口未桜
東京創元社 (2024年10月10日発売)
ISBN:9784488025694
本棚登録:292

作品紹介・あらすじ

デビュー作にして 2025年本屋大賞ノミネート! 投稿作であることも忘れ手に汗握った。 読者を没入させるストーリーテリングができる方だ 青崎有吾 とにかく書きっぷりが達者で、私は作品の半ばまで読んで 「これが今年の鮎川賞だな」と確信した 東川篤哉 良質なサスペンスドラマのように、主人公が歩みを進めるたびに 真相に近づいていく展開は見事のひと言 麻耶雄嵩 救急医・武田の元に搬送されてきた自身...

感想・レビュー (11件)

うわぁ〰…あまりのショックで思わず声が漏れた。苦笑 今のところ衝撃度数でいえば今年No.1ミステリ。自分に置き換えたら身震い止まらず。 後半あらゆる角度からの連打パンチでノックアウト寸前。畳み掛けが凄い! 倫理的に100%納得できる結末ではないにしろ満足の読了感。

本のタイトルの意味は最後の謎解きで腑に落ちた

最後まで読んで、タイトルになるほどと唸らされた。

10/26読み終わり。うーん、、いまいちだった。医者である主人公・武田のもとに、救急搬送されたのは、自分と瓜二つの男だった。武田はもうすぐ赤ちゃんが産まれる幸せな家庭を築いているが、自分の生い立ちを調べると、そうではないことが分かる。主人公のことが禁忌の子だと思いきや、そうではない。推理の部分とかがクドくて、けっこう飛ばし気味で読んだ。

これはおもそろかった

自分と瓜二つの顔をした遺体と遭遇するという出だしから引き込まれ、そこから退屈させることなく事件の真相に迫っていくのが非常に面白かった。 どの登場人物も魅力があり、特に探偵役については読むほどに魅力が増していった。 結末については好みが分かれる気がするが、話としてすごくまとまっており、自分としては受け止められた。 また、一児の母としては、途中の真也の虐待の描写が耐え難く、どうしても自分の子どもの場合を想像してしまい胸が痛かった。 あらためて、子どもはどんなに小さくても心があり、大切にしてあげたいなと考えた。

トリックに意表を突かれたがちょっと無理もあったかな。

近親相姦の子供ということか⁉️

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すごく面白かったです!! イケメン医師がでてきて、体外受精で実は兄弟だった、というのはなんとなくどこかで聞いたことあるようなないような…な物語かな?と思ったのですが、事件の展開が想像もしなかった方向に進んでいき、ページをめくる手がとまりませんでした! 絶対緑川が犯人!と思いこんで、やっぱり…と思いかけたところから、まさかまさかの展開で…。 体外受精で違う母親から生まれることが禁忌…?と疑問に感じていたら最後にそういうことか…と。賛否ありそうだけれど私個人としては良いラストだな、と思いました。 不妊治療のことが書かれていて、私の子自身が顕微授精でできた子なので、少し時代が違えば私は子供を授かれなかったんだなぁ…とか母親の気持ちで読んで…ナカガワシンヤの幼少期のところで自分も同じ立場だったらそうなってしまうかな…とか考えて辛かったです。

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救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。過去と現在が交錯する、医療×本格ミステリ! 第三十四回鮎川哲也賞受賞作。

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読みやすくて面白かった