作品紹介・あらすじ
雨が夜にしか降らなくなった都市を描いた表題作ほか、書下ろし「天窓」 「南洋の河太郎」2編等、真骨頂を味わえる全10編。
【収録作品】
化石屋の少女と夜の影
ヒトに潜むもの
封じられた明日
成層圏の墓標
車夫と三匹の妖狐
龍たちの裔、星を呑む
天窓
地球をめぐる祖母の回想、あるいは遺言
ゾンビはなぜ笑う
南洋の河太郎
あとがき
感想・レビュー (1件)
上田早夕里らしい、ファンタジーとSFの間を縫うような短編集。 白眉はなんといっても「南洋の河太郎」だろう。 上田さんの外地ものは、まだまだ進化していくのだろうなと感じた。 次は多島斗志之以来の海峡植民地か。 戦前の英領香港も捨てがたい。