上田早夕里らしい、ファンタジーとSFの間を縫うような短編集。 白眉はなんといっても「南洋の河太郎」だろう。 上田さんの外地ものは、まだまだ進化していくのだろうなと感じた。 次は多島斗志之以来の海峡植民地か。 戦前の英領香港も捨てがたい。