
レビュー (20件)
恋愛したり病気したり苦しんだり感動したりっていうのに疲れた本読み達が一周してここに戻った。錦鯉がM-1優勝した感じ。身近にいたら応援したい、こうありたかった理想の主人公。さらっと1日で読める。
2/1読み終わり。3,4ヶ月前に予約してたのがやっと順番回ってきた。読みやすいけど、なにが人気なのかは分からない…。成瀬が小学生から高校までの頃のこと。先に「信じた道をゆく」から読んでしまったのだけど、中学生で漫才を始めてM-1に出たり、高校入学で坊主にして3年間でどれだけ伸びるか実験してたり。高校で始めた部活のかるた大会で、成瀬を好きになった男の子が現れたり。という内容。
高校生の成瀬あかりが、魅力に溢れていた。 天下を取りに行くなんて、でっかいこと言ってるけど、小さくても目標に向かって、淡々と進んでいく姿!逞しくてあっぱれ。 回りを気にしすぎる生き方ばかりのひとから見たら、マイペースでいられる生き方は羨ましい限り。 どんな大人になっていくのか気になる。
独特の性格と感性を持った成瀬が主人公で、滋賀県大津市を舞台にした作品。親友島崎とのゼゼカラ漫才の関係も面白い。西武大津店の閉店、高校同窓生の繋がりなどいろんな出来事があり、文章も読み易くどんどん読める。。最後は、ときめき夏祭りで地域を盛り上げ、爽やかな気分になる。
目の前のことや、関心が差あることに自分の勘と行動力を頼りに突き進んでいく爽快さ。 200歳まで生きる、M-1挑戦、髪の毛断髪実験。心の赴くままに動きながら、接点を、持つ人も巻き込んで、地元愛を深めてく心地よさ。 自分を愛し、人を愛し、世界を愛す。暑ーい、夏の一服の清涼剤となった。2024年8/10
2024年本屋大賞受賞作で滋賀県大津市が舞台の連作短編。 個性強めちゃん主人公・成瀬あかりの我が道を突き進む生き方は憧れるし、考え方も超人的で実に爽快。 登場人物も大津市界隈もとても魅力的に描かれていて実際に行ってみたくなる。こんな青春いいな。
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。 コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。 M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。 今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。 2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説! 面白かった 全然違う青春時代なのに、妙にデジャブする懐かしさがある。 あの頃勉強してればな ~という思いが込み上げる。高校までって女と付き合わない方が絶対に楽しい‼️
成瀬と島崎の本当に漫才のようなボケとツッコミの掛け合いが好き。 変人の成瀬になんやかんやと思いつつ付き合ってしまう島崎の気持ちはわかるし、そして漫才コンビまで結成する彼女の優しさというか、成瀬への信頼も素敵。 だから最初の二編、島崎の一人称で語られていた成瀬とのお話しが好き。西武百貨店の閉店と、ゼゼカラの結成。爽やかじゃないのに、よんでいて楽しい青春小説だった。 最終章で成瀬視点から見た島崎との友情物語はグッと来た。