hamitan
レビュー
私立探偵の遠刈田蘭平の元に福岡の梅田丸百貨店の3代目梅田翁が一万年愛すと言う宝石を探す依頼に行く。梅田は戦後、上野駅で貧困の中一緒に暮らしたみっちゃんと(とケロ)の偶然の再会で知る現在の苦悩を知り⋯

罪名、一万年愛す
吉田 修一
山陰の港町にある、尽果(つきはて)と言うバス停にある、まぐだら屋と言う食事処で働くマリアと、東京の老舗料亭吟遊の倒産で、彷徨い辿り着いた紫紋。 尽果には、追い詰められた人々が降り立ち、ここで生き抜く理由を見つけて帰って行く。

まぐだら屋のマリア
原田 マハ
信濃の国と言う長野県歌に歌われる何か所かの名勝で、殺人事件が起き、最初の事件の容疑者にされてしまったのが毎朝新聞社の中島。 信濃のコロンボと中島の妻の洋子との、真犯人を探すミステリー。

「信濃の国」殺人事件
内田康夫
松浦さんの赴任先高知で、不可解な自動車事故があり、最後には松浦さんも犠牲に。 大戦後に、宇佐八幡で交わされた盟約に反する行為をする金久保代議士VS日本のこれからを憂う飯島昭三や松浦の祖父高塚達を巡る殺人事件を解決して行く。

はちまん(下)
内田 康夫/杉野 宣雄
神社の中で、一番多いのが八幡神社で、二番目が稲荷神社だそう。 カメラマンの小内美由紀が、北信濃の小内八幡神社で話しかけられた飯島昭三さんの死をきっかけに、恋人の松浦勇樹と共に、事件に巻き込まれる。 松浦さんは、サッカーくじ反対者だったため高知に左遷。

はちまん(上)
内田 康夫/杉野 宣雄
三代目花井半二郎(喜久雄)の歌舞伎舞台にかける思い。もはや最期は、役と自身との区別がつかないくらい取り憑かれてしまった。丹波家の跡取りの俊介も、両足義足になっても舞台を諦めず、最期まで舞台に取り憑かれていた。 二人を巡る人達との心の触れ合いも読み応えあり。

国宝 下 花道篇
吉田修一
60歳からは、我慢しない生き方。 今まで思ってた生き方は間違いではない‼️と確信できました。相手に迷惑をかけず、自分の生き方のみの追及は、いけないことではない。元気な時間は、あと、10〜20年あるかないか⁉️ 光陰矢の如し‼️

60歳からは、「これ」しかやらない
和田 秀樹
父親殺害の容疑で逮捕された環菜。 臨床心理士の由紀がノンフィクション執筆のため、弁護士の迦葉(大学同期なだけ⁉️)と共に面会に行き、環菜の過去を追うにつれ、証される環菜と両親との過去の関係が…。 「家庭に問題があった女の子が何を考えて、どんな想いで生きているのかを知りたい」迦葉の言葉より

ファーストラヴ
島本 理生
ユピテルとアイオロス カラヴァッジョと俵屋宗達の数奇な出逢いと縁。 これは、ミケランジェロと俵屋宗達が同じ時代を生きていた事実に基づき書かれたフィクション。 事実だったら、尚面白い。

風神雷神 Juppiter,Aeolus(下)
原田 マハ