
レビュー (5件)
私立探偵の遠刈田蘭平の元に福岡の梅田丸百貨店の3代目梅田翁が一万年愛すと言う宝石を探す依頼に行く。梅田は戦後、上野駅で貧困の中一緒に暮らしたみっちゃんと(とケロ)の偶然の再会で知る現在の苦悩を知り⋯
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ケロから聞いた物語のように遺書を2つ残してそれを謎として自分のいる島までみんなを呼び寄せた。その遺書は梅田翁としての遺書だと思っていたが、実は詩子さんとしての遺書だった。 冷凍保存されていた詩子さんを安らかに眠らせてあげる前にみんなに詩子さんを知ってもらうために梅田翁が工作をしていた。 その詩子さんの物語は戦争孤児やその後の人生としての凄惨さと3人で過ごした享楽の二面性があった。読んでいてやるせなさを感じたが最終章は題名にふさわしい感動が待っていたのでよかった
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