燕は戻ってこない

燕は戻ってこない

桐野 夏生
読者数: 89
発売日: 2022/3/3
出版社: 集英社
ISBN: 9784087717617

レビュー (6件)

読み終えた後に残るなんとも言えない感情? 代理母というお仕事? 現代社会の生殖とは今、生まれてきている子供たちはどこまで自然に妊娠や出産という過程を辿ってきた子供がいるのだろか。 代理母、お金でお腹を貸し育てる女性 自分の周りにはたまたまいないだけなのだろうか? もし、家族、親戚に草桶家やリキのような子がいたらと思うとやはり小説の世界だからかなぁと思ってしまう。 でも、現実には代理母、卵子提供、精子提供、体外受精で出生した子の数は増加している事を覚えておかなければいけないかもしれない。

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代理母の話です。 同じ女性としてすごく考えさせられる作品でした…。 1,000万は確かに高額だけれど、出産をした身として1,000万円で代理母ができるかと言われたらできないです…。 貧困の搾取でもあり、個人的には反対です。 ゆうこの気持ちもりきの気持ちもないがしろにされていて気分が悪いです。 二人ともコロコロ意見が変わってイライラしながら読むところもありましたが、そりゃ簡単に心の整理なんてつかないよなぁ… 双子だった、というところできっと一人は連れ去るんだろうなぁ…と予想。 どう収束させるんだろう?!と思っていたのでしっくりくる終わり方でした。

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大石理紀(リキ)は、余りの貧困で、お金の為に代理母出産で、男女の双子を出産。帝王切開でのとても辛い出産のなかで、沢山人の心と子供達の事を思い、新たな第一歩を踏み出していく。

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吉川英治文学賞作品。内容は衝撃的だが、何故かスッキリしない。代理母に対して問題提起していて、いろいろ考えさせられる。文章も露骨な部分があり、ビックリさせられる。最後の結末もいきなりで、何か中途半端で終わった感じ。

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人の心がどうなるか分からないところがリアルだった。普通の人が普通の感情や欲望を持っている。ままならない人生のリアルが描かれていて、面白かった。

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りきは派遣社員で節約生活、代理母になり男女ね双子を出産。男の子は代理を頼んだ人に託したて女の子は自分で育てる

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