
ボボ.ブラジル
レビュー
真・平家物語!『茜歌上巻』、読了。 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。」の一節から始まる物語。敗者の視点で描かれる唯一無二の唄を、今村先生が描くから面白くない訳がない! 新しい平家物語の扉を開いちゃいます。

茜唄(上)
今村 翔吾
似鳥先生作品、初読了。 タイトルの通り『小説の文章そのものの書き方で騙す、叙述トリック』に絞りつつ、随所に作者の悪戯心と仕掛けが散りばめられており心地よく騙してくれます。 ひと味ちがったミステリーをお探しの貴方にオススメです!

叙述トリック短編集
似鳥 鶏/石黒 正数
今村翔吾先生の短編集、読了。 今川氏真(大河『どうする家康』で溝端さんが演じた)や、武田義信(信玄の嫡男)など、あまり主人公として描かれない人物にスポットを当てた八編。本編はもちろん大満足だが、ファンには嬉しい先生自身による「あとがき」も読み逃せませんぞ!

蹴れ、彦五郎
今村翔吾
いけないシリーズ第2弾、読了。 各章の最終ページに挿入された写真を読み解くと物語が一変する。隠された謎に挑む体験型ミステリー。オムニバス形式ながら最終章で全てが繋がる構造になっていて、ひとつの物語としても楽しめます。 ただ読後の感想としては、動機や事件の背景が弱く全く世界観に入っていけないので『写真で謎解き体験型のスタイル』でいくなら、ショートショートでいいのでは?と!。

いけない2
道尾 秀介
中居メンバーお薦めの1冊、読了。 『映像化不可能!とはそういう意味かぁ。』と納得の作品。騙し方が斜め上をいっており、歌野ワールドを体全身にいただきました。 #ぎんかさん、教えてくれてありがとう

葉桜の季節に君を想うということ
歌野 晶午
殺人ゲームサークルの続編、読了。 「俺が考えたトリックを解いてみろ!」 密室、アリバイ、替え玉、バラバラ、ありとあらゆるトリックを駆使して殺人を行い、Webサイトにクイズとして出題する。勝つのは出題者(犯人)か解答者か? 前作は大どんでん返しでしたが、今作は現実世界とのリンクを示唆する伏線回収がテーマの様です!

密室殺人ゲーム2.0
歌野 晶午
藤崎先生のデビュー作、読了。 「神様」と言われる程の人格者の通夜が舞台。遺族、教え子や近隣住民、職場の同僚など、一人称の語り手がバトンタッチしながら、故人を偲ぶなかで徐々に裏の顔が明らかになっていく。 シリアスだがユーモアを交え、三転四転するストーリーと大オチに大満足の一冊でした。

神様の裏の顔
藤崎 翔
今村先生唯一の現代小説、読了。 ステージで生け花をし観客の投票によって勝敗を決める『花いけバトル』を舞台にした、男女の青春ストーリー。 ですが!そこは今村先生。ただのキラキラ青春物では終わらせません。今村ワールド未体験のお客様はまずこちらから。 個人的にはぼろ鳶組に繋がる伏線に胸熱でした

ひゃっか!
今村 翔吾
赤ずきんシリーズ2、読了。 グリム童話×ミステリーな作品。 全ての手札を見せながら最後に丁寧な答え合わせがあり、伏線やどんでん返し的な難しさは一切なし! 「あなたの犯罪計画は、どうしてそうなに杜撰なの?」の決めセリフが癖になります

赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。
青柳碧人
ぱわああっぷ!!!、読了。 こんなに早く続編が読めるとは😁 呪いの人形の梅ちゃんだけでなく、ストーリーのバリエーションも伏線も最後の大オチも全てが『ぱわああっぷ!!!』 藤崎翔先生をまだ読んだことのないそこのアナタ、お梅ちゃんに呪われますよ…

お梅は次こそ呪いたい
藤崎 翔
イクサガミ 人、読了。 息つく暇もない疾走感。 「最高だー」以外の感想が思い浮かびません。正に、全員化物!面白いが過ぎる!! ちょ、もう一回『イクサガミ 天』から読み返してくるわ。

イクサガミ 人
今村 翔吾
新刊で買って2年ほど積読本、やっと読了。 「問題が1文字も読まれてないのに、クイズに正解することはできるのか?」を、論理的に推理、考察、検証していくという、クイズの正解に辿り着くために必要な過程と要素が詰まった、良くできたミステリーでした。

君のクイズ
小川哲
逆転シリーズ第3弾、読了。 女芸人のミワ子さんがエッセイ&ショートショート集を出版したってよ。 読み進める内に感じる違和感。最後に逆転するのは誰なのか? 今作も爽快な読後感をありがとうございました!

逆転ミワ子
藤崎 翔
昔ばなし×ミステリーの第2弾、読了。 中でも、青柳流に解釈し新しい設定でミステリーに落とし込んだ『猿かに合戦』は秀逸でした。 『探偵』が裏テーマの今作。最終章で綿さんと呼ばれる老猿の伝聞だけで事件の真相を解決してしまう人物は誰なのか? ラスト1巻、青柳ワールドの発展と繋がりに期待です。

むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。
青柳 碧人