作品紹介・あらすじ
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。
朗々とした唄、琵琶の音が闇夜に響く。
何者かが男に伝える、二十余年の歳月を要して編み上げた物語。
その名は──。
平氏棟梁・平清盛が四男・知盛。
清盛最愛の息子とまで呼ばれた彼だが、幼い頃から病弱で出世は遅かった。
だがそんな彼にも源氏という時代の荒波は容赦なく襲い掛かる。
弟分で「王城一の強弓精兵」と呼ばれた教経と共に否応なく前線に立つ知盛。
没落に向かう平...
感想・レビュー (1件)
真・平家物語!『茜歌上巻』、読了。 「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。」の一節から始まる物語。敗者の視点で描かれる唯一無二の唄を、今村先生が描くから面白くない訳がない! 新しい平家物語の扉を開いちゃいます。
