神様の裏の顔

神様の裏の顔

藤崎 翔
KADOKAWA (2016年8月25日発売)
ISBN:9784041046067
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作品紹介・あらすじ

神様のような清廉な教師、坪井誠造が逝去した。その通夜は悲しみで包まれ、誰もが涙したーーと思いきや、年齢も職業も多様な参列者たちが彼を思い返すうち、とんでもない犯罪者であった疑惑が持ち上がり……。

感想・レビュー (4件)

面白かった。 通夜に参列した人達が故人を偲んで思い出に思いを巡らす。 参列者はそれぞれで思い出しているので少しの違和感だけ、それがちょっとしたきっかけで、それぞれの思い出(点)が繋がって疑惑が膨らんでいく。 途中までは凄い面白かった。 神様みたいな人と言われていた個人の裏の顔?本性??どうなるの???ってワクワクしてたけど、落ちは微妙だった。 途中まで面白かっただけに残念だった。

藤崎先生のデビュー作、読了。 「神様」と言われる程の人格者の通夜が舞台。遺族、教え子や近隣住民、職場の同僚など、一人称の語り手がバトンタッチしながら、故人を偲ぶなかで徐々に裏の顔が明らかになっていく。 シリアスだがユーモアを交え、三転四転するストーリーと大オチに大満足の一冊でした。

面白くてどんどん読み進めることが出来、すうじつ寝不足でした。他の作品も読んでみたい。

横溝正史ミステリ大賞受賞作。 二転三転するストーリー展開で最後のどんでん返しも鮮やか。 何より各登場人物の胸の裏側に潜む本音のセリフや言葉の勘違いを交えた巧妙な描写が非常に面白く、読みながら何度も吹き出してしまった。 人間には誰しも裏の顔があるものだ。