リツコ

11件のレビュー

レビュー

野宮薫子の弟が亡くなり、夫の公隆と離婚して、自分の両親からは歳の離れた弟の春彦と比べずっと必要とされてない子と思っていて、離婚をきっかけに酒浸りボロボロになってしまった薫子のことを春彦の元恋人を演じていた、せつなが、豆乳そうめんを作ってくれて、それがきっかけで薫子は立ち直り、実はせつなには大変な過去があり身内がいなく今は白血病で闘病しながらカフネのお仕事をしていたことがわかり、薫子が逆に助けたいと思って養子縁組かパートナーシップ宣誓制度の提案をして、最後はせつなが多分受け入れたとこで終わるというお話。弟の春彦の思いや夫の公隆の両親とのエピソードから薫子との結婚生活や不妊治療とか子どもを持つことに対する考えや離婚に至った理由とか、春彦の本当の恋人が親友の港浩一だったことや浩一の生き方、カフネの社長常盤斗季子さんの生い立ちやせつなとの関係などたくさんの人のことが出てきた。感じたのは親の影響って誰しもにすごく大きいということと、美味しいものは、人に生きる力を与えてくれるんだなってこと。このお話、普通にあることなのか多くの人に薫子の生き方、せつなの生き方、共感を与える話なのかと思うと、案外人はおんなじようなことを思うんだなと思った。

カフネ

カフネ

阿部暁子

本棚登録:445

理想の男 婚活マニュアル リケジョの婚活 代理婚活 の四篇がある本。どれも途中ドキドキしたけど、それぞれの形で終わりを迎えてた。面白くてサクサク読めてあっという間に読み終わったけど、すぐに内容を忘れてしまいそう。どの話にも共通するのが、嘘と騙し。騙しているようで騙されているというような展開。秋吉理香子さんの本はまた読みたくなります。

婚活中毒

婚活中毒

秋吉理香子

本棚登録:0

どうなっちゃうのかみたくてあっという間に読み終わった。最後全部夢だったとかそんな展開で終わることを期待していたが、それはなかった。無人島に残されて、人はどんなふうに生きるために変わっていくのか、現実にはそんなことないから、被災したら何があればいいんだろかとかぼんやり思った。殺し合いの方法とかアイテムの使い方とか少し面白かったけど、そこまでびっくりするような工夫は感じられなかった。元ラガーマンの営業。釣りが趣味の川上さんとかマッシュルームカットの理科の塾講師吉田先生の人の良さが際立った。やっぱり、莉々子がのこったな。恋人の修一は、元々最低の男。YouTuberの由宇はも嫌い。YouTuberのイメージが悪くなるんちゃう? 天野医師は毒の魚を食べさせられてあっさり死んでしまった。最後まで残ってたアウトドア好き大学生も個性強かったけど、40代の公務員五木が日頃の役所での仕事の鬱憤からか、すごい豹変していて、そんな気持ちでお仕事してるのかもと思ったら、なんだか怖くなった。

無人島ロワイヤル

無人島ロワイヤル

秋吉理香子

本棚登録:0

5人の作家さんのお話が集まった本。マーダーミステリーリプレイ(品田遊)、CIUDADシウダッド(波木銅)の話は面白味が分からなくて読めなかった。シウダッドは途中まで読んでどんなふうに面白くなっていくのか知りたかったけど、疲労感の方が強くてダメでした。  メリクリスマスコナミル君(青柳碧人)、#プレイしたら呪われる(秋吉理香子)、吉兆ちゃんの言うことは絶対(安だん美緒)は、面白かった。アダンさんの話は普通の家庭の母、子の様子が出てきて、他の話も読んでみたいと思った。  秋吉理香子さんの話は、途中ドキドキして怖くなってきだけど、結局は必死の母親の思いがそこに合って共感。秋吉さんの話は、怖くても最悪にならないとか、裏の展開があるとか安心感があるから、読んでいて楽。

#ホラーゲーム実況中

#ホラーゲーム実況中

青柳碧人/秋吉理香子/安壇美緒/品田遊/波木銅

本棚登録:0

難しい漢字が多くて調べながら、或いは適当に解釈しながら読み進めて行った。天皇のために満州に罌粟(ケシ)のお花畑を作ることに生涯を捧げた川又青年の思いは、戦争に負けて自分達にご苦労だったと建前上言えない天皇の気持ちも分かるが、言ってもらわないと救われないということなんだと、書いてあった。それを現代に生きるひかり氏が川又青年と交流することにより描き出されていた複雑な物語。銅鐸を鳴らし、啓蒙する先生という人も川又青年の思い(叫び)を啓蒙したいのか。ひかる氏の恋人になりそうなしおりさんもその父もこの物語においてどういう存在と捉えていいのかよく分からなかった。ただ、天皇を信じて戦争に関わった人々の報われない気持ち、よくやった、頑張ったと言って欲しい気持ちは、初めて想像した。ほんまやわと思いました。それを言えない天皇の立場や苦しい気持ちも想像すると、心が痛みます。

叫び

叫び

畠山丑雄

本棚登録:0

全部で四篇のお話がありました。最初の『SDGsな終活』は、余命宣告を受けたお金持ちの独身女性をターゲットに遺産と保険金をもらうために結婚し(3回目)だけど、なかなか死なないから事故に見せかけ殺そうと思ったら、勘づかれてしまい逆に殺されてしまうお話。男が嫌な奴でこの結末に(人が死ぬことにこの表現は不適切だが)安堵したくらいだった。 次の『最後の終活』では、奥さんが交通事故で亡くなって、まだら認知症になった主人公が家の整理などを手伝ってくれた息子と思っていたが詐欺にあっていて、最後は本当の自分の息子だけど女性として生きたがっていたことで仲違いしていた子に会える話。色々な要素が入っており、深く考えさせられた。妻が死んだ後に、ずっと交流のなかった息子(実は詐欺師)とこんな関係が築ける日が来るなんて思いもよらなかったけど、それが本当に幸せだと感じる主人公と息子の関係が詐欺師じゃなかったらどんなに良かったことか。世の中そんなにうまくはいかないのかな。私がも夫より先に死んだら夫と子どもたち仲良く連絡とったりできるかな。 次の『小説家の終活』は、ミステリーではなかった。大どんでん返しか何か恐ろしいことが起こるんじゃないかとドキドキしたけど、大丈夫だった。何か感動しました。 最後の『お笑いの死神』は、六ちゃんすごいな。私もお姉ちゃんが亡くなって一年7ヶ月のせいか、癌の話はちょっとまだ切なくなる。六ちゃんが余命宣告されて闘病していて最後死ななかったとか大どんでん返しはなかったな。この話も、なんか感動しました。

終活中毒

終活中毒

秋吉理香子

本棚登録:64

千帆子さんのストーカーをしていたリュウは、もっと前から寛子にストーカーされていて、千帆子を殺し千帆子になりきって、千帆子の恋人をリュウに殺させて、世にバレたら全部の罪はリュウのせいになると脅迫するという不気味な短編から始まり、全部で6の短編が載っているのかと思いきや、最初の『見つめていたい』の寛子は最後の『クリスマスレシピ』の料理教室の先生で、生徒さんの1人は『幸せのマリアンナ』で同居しながらじわじわと姑を死に追いやる希美だった。もしかして全部の話が繋がってるかもしれないけど、他の『マイブラッディバレンタイン』『ヒアミーアウトケーキ』『パートナーズインクライム』は、どう繋がっているのかは分からなかった。 軽く読めるタッチでドキドキ感もそこまでないけど、読みやすい。この作者の話は少し続けて読んでみたいと思った。

悪女たちのレシピ(仮)

悪女たちのレシピ(仮)

秋吉理香子

本棚登録:0

高市早苗さんが日本初の総理大臣になったことともうすぐある(2026.2.8)の衆院選が重なったことがかなり影響して読む気を掻き立てられた。記者の和田山さん、秘書の沢村さん、主人公の高月議員、アナウンサーから市議会議員 最後には国会議員になった家族持ちの間橋さん、亡くなってしまったけどお嬢議員の浅沼さん、みんなそれぞれに素敵だなと思った。結局は性的マイノリティは総理になれないと苦しんでいた浅沼の幼なじみでもある三好由香利がサンフランシスコ地震で亡くなった双子の兄の顕太郎として生きて政治家で総理を目指す話だが、そのことが高月に分かったのが 国会議事堂の中庭の白や赤色とりどりの鯉をお母さんがお正月に着る着物のようでうきうきした。という文章からだというのになんとなく違和感があった。顕太郎になった由香利は、7歳の時には完全に男だと認識していたのに、池の鯉に高月とか沢村も感じたような思いを抱くのかな。高月は、顕太郎に何か共通点のようなものを感じ女と見破った(それ以外にも字が下手とかアメリカ育ちで感じが苦手とか、アメリカでのスピーチで日本の総理大臣になりたいと表現したこととかetc理由は書いてあったが)けれど、どうなんだろうと矛盾してを感じた。面白かった。最近、性的マイノリティの小説、映画、ドラマ多いし、そのうちに国の代表になるのも遠くない気もした。

女の国会

女の国会

新川帆立

本棚登録:94

美織女王様の失踪の真実と、前会社を辞めることになった経緯や星先輩との関係に何があったか知りたくなり、読み進めることに。『女王様の電話番』という題名はにはそれだけで何かワクワクするような何が書いてあるんだろうと思わせる響きがあるが、蓋を開けてみたら、私が思う女王様違いでどちらかというと残念だった。主人公の志川さんはスーパーセックスワールドで悩めるアセクシャルの27歳女性の設定だったけど、セックスを中心に持って来ているようで、ただ孤独を恐れている或いは孤独に気がついた27歳の人がぐるぐる迷っているという感じがした。セックスができて結婚ができて子供が持てて育児ができて所謂普通の人生を送っていても、子どもの自立や独立、家族や友人との死別、色々なことがあるのにね。このお話は若い年代の人に共感を得るのかな?筆者も多分若いよね。知らんけど。もっと歳を重ねたら、更に面白いものが書けそう。今後に期待です。でもその頃に私が死んでるかもだけど。一番ドキドキしたのは、亡くなった石原さんの家に志川さんが侵入して家の中を色々探るところ。親しくもない亡くなった方の物を見る恐怖と、誰かに見つかって不審者泥棒犯罪者扱いされてしまう恐怖と考えるとそれこそ私には絶対無理。主人公がよく私には無理って使ってたけど、無理な部分って人によって違うねー。

女王様の電話番

女王様の電話番

渡辺優

本棚登録:8

ラピスラズリ、人形、鉱石ラジオ、坑道、地底湖、マシュ、電波塔、水車小屋、深い森、虫(黒ハエ、回虫)、脳手術etc.‥気味の悪いものばり。清子、ウォロンツォーフ、池沢信太郎、池沢伸行、上村健三、池沢明、里佳子、それぞれに不遇の死。宇津茂平、宇津茂川、早瀬橋。100年を超える時間と愛の狂気を描いた壮大な物語と本の説明にあったが、理解し難いお話。田舎での人々の娯楽は噂話、川遊び、森での採集、狩猟、それから酔いや性とその周辺の出来事特に後半の二つは他の土地よりいっそう早く現れる傾向というのには共感できた。

地の底の記憶

地の底の記憶

畠山丑雄

本棚登録:0

超能力を持つチキさん(春町繁樹)が母子家庭家族にやってきてからの兄妹の生活の変化と成長を、兄の進也くんがチキさんとの思い出を振り返りながら綴ったお話。最後はチキさんがオウム真理教を信仰して裏切られた知り合いの指(さし)さんたちを助けにいくと行っていなくなり、大阪で交通事故に遭って亡くなったことが分かって、進也も亜由美(足の悪い妹)もそれぞれバンドマンになったのは、チキさんの影響だろう。進也はレイラ3号というチキさんからもらったエレキギターといっしょにメジャーデビューのポスターに映ったけど、チキさんからはなんの連絡もなかった。この本の題名の満月ケチャップライスは、チキさんと兄妹が暮らしていた時に、チキさんが作ってくれた最強の料理。コンビーフ半分と玉ねぎ1個みじん切りを炒めて冷凍ミックスベジタブルも炒め、ご飯を入れる。塩胡椒ケチャップで味付け。ご飯を大きめのお皿に移す。卵2個砂糖、牛乳小さじ1をよく混ぜてフライパンいっぱいに広げたクレープのような卵焼きに、さっきのご飯を戻して、上からお皿をかぶせ、手で押さえてひっくり返したもの。

満月ケチャップライス

満月ケチャップライス

朱川湊人

本棚登録:0