リツコ
レビュー
千帆子さんのストーカーをしていたリュウは、もっと前から寛子にストーカーされていて、千帆子を殺し千帆子になりきって、千帆子の恋人をリュウに殺させて、世にバレたら全部の罪はリュウのせいになると脅迫するという不気味な短編から始まり、全部で6の短編が載っているのかと思いきや、最初の『見つめていたい』の寛子は最後の『クリスマスレシピ』の料理教室の先生で、生徒さんの1人は『幸せのマリアンナ』で同居しながらじわじわと姑を死に追いやる希美だった。もしかして全部の話が繋がってるかもしれないけど、他の『マイブラッディバレンタイン』『ヒアミーアウトケーキ』『パートナーズインクライム』は、どう繋がっているのかは分からなかった。 軽く読めるタッチでドキドキ感もそこまでないけど、読みやすい。この作者の話は少し続けて読んでみたいと思った。
悪女たちのレシピ(仮)
秋吉理香子
本棚登録:0人
高市早苗さんが日本初の総理大臣になったことともうすぐある(2026.2.8)の衆院選が重なったことがかなり影響して読む気を掻き立てられた。記者の和田山さん、秘書の沢村さん、主人公の高月議員、アナウンサーから市議会議員 最後には国会議員になった家族持ちの間橋さん、亡くなってしまったけどお嬢議員の浅沼さん、みんなそれぞれに素敵だなと思った。結局は性的マイノリティは総理になれないと苦しんでいた浅沼の幼なじみでもある三好由香利がサンフランシスコ地震で亡くなった双子の兄の顕太郎として生きて政治家で総理を目指す話だが、そのことが高月に分かったのが 国会議事堂の中庭の白や赤色とりどりの鯉をお母さんがお正月に着る着物のようでうきうきした。という文章からだというのになんとなく違和感があった。顕太郎になった由香利は、7歳の時には完全に男だと認識していたのに、池の鯉に高月とか沢村も感じたような思いを抱くのかな。高月は、顕太郎に何か共通点のようなものを感じ女と見破った(それ以外にも字が下手とかアメリカ育ちで感じが苦手とか、アメリカでのスピーチで日本の総理大臣になりたいと表現したこととかetc理由は書いてあったが)けれど、どうなんだろうと矛盾してを感じた。面白かった。最近、性的マイノリティの小説、映画、ドラマ多いし、そのうちに国の代表になるのも遠くない気もした。
女の国会
新川帆立
本棚登録:94人
美織女王様の失踪の真実と、前会社を辞めることになった経緯や星先輩との関係に何があったか知りたくなり、読み進めることに。『女王様の電話番』という題名はにはそれだけで何かワクワクするような何が書いてあるんだろうと思わせる響きがあるが、蓋を開けてみたら、私が思う女王様違いでどちらかというと残念だった。主人公の志川さんはスーパーセックスワールドで悩めるアセクシャルの27歳女性の設定だったけど、セックスを中心に持って来ているようで、ただ孤独を恐れている或いは孤独に気がついた27歳の人がぐるぐる迷っているという感じがした。セックスができて結婚ができて子供が持てて育児ができて所謂普通の人生を送っていても、子どもの自立や独立、家族や友人との死別、色々なことがあるのにね。このお話は若い年代の人に共感を得るのかな?筆者も多分若いよね。知らんけど。もっと歳を重ねたら、更に面白いものが書けそう。今後に期待です。でもその頃に私が死んでるかもだけど。一番ドキドキしたのは、亡くなった石原さんの家に志川さんが侵入して家の中を色々探るところ。親しくもない亡くなった方の物を見る恐怖と、誰かに見つかって不審者泥棒犯罪者扱いされてしまう恐怖と考えるとそれこそ私には絶対無理。主人公がよく私には無理って使ってたけど、無理な部分って人によって違うねー。
女王様の電話番
渡辺優
本棚登録:8人
ラピスラズリ、人形、鉱石ラジオ、坑道、地底湖、マシュ、電波塔、水車小屋、深い森、虫(黒ハエ、回虫)、脳手術etc.‥気味の悪いものばり。清子、ウォロンツォーフ、池沢信太郎、池沢伸行、上村健三、池沢明、里佳子、それぞれに不遇の死。宇津茂平、宇津茂川、早瀬橋。100年を超える時間と愛の狂気を描いた壮大な物語と本の説明にあったが、理解し難いお話。田舎での人々の娯楽は噂話、川遊び、森での採集、狩猟、それから酔いや性とその周辺の出来事特に後半の二つは他の土地よりいっそう早く現れる傾向というのには共感できた。
地の底の記憶
畠山丑雄
本棚登録:0人
超能力を持つチキさん(春町繁樹)が母子家庭家族にやってきてからの兄妹の生活の変化と成長を、兄の進也くんがチキさんとの思い出を振り返りながら綴ったお話。最後はチキさんがオウム真理教を信仰して裏切られた知り合いの指(さし)さんたちを助けにいくと行っていなくなり、大阪で交通事故に遭って亡くなったことが分かって、進也も亜由美(足の悪い妹)もそれぞれバンドマンになったのは、チキさんの影響だろう。進也はレイラ3号というチキさんからもらったエレキギターといっしょにメジャーデビューのポスターに映ったけど、チキさんからはなんの連絡もなかった。この本の題名の満月ケチャップライスは、チキさんと兄妹が暮らしていた時に、チキさんが作ってくれた最強の料理。コンビーフ半分と玉ねぎ1個みじん切りを炒めて冷凍ミックスベジタブルも炒め、ご飯を入れる。塩胡椒ケチャップで味付け。ご飯を大きめのお皿に移す。卵2個砂糖、牛乳小さじ1をよく混ぜてフライパンいっぱいに広げたクレープのような卵焼きに、さっきのご飯を戻して、上からお皿をかぶせ、手で押さえてひっくり返したもの。
満月ケチャップライス
朱川湊人
本棚登録:0人