のんたん
レビュー
麻薬についておどろおどろしいものでもなく、難しい化学式などの知識も必要なく、博物学的、民俗学的、薬と毒の関係が分かりやすい本だった。 自分の場合、ある程度毒の事を知っている者が読むのに改めて深く理解できた。 麻は全て一属1種類で全てテトラヒドロカンナビノールが含まれていることに驚いた
〈麻薬〉のすべて
船山 信次
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三木大雲和尚のお話しは、怖くて暖かいのだ。 この方はこの時代本当に霊視できる人だと思っている。宜保愛子以来だと思う。ただ住職である為今は霊視していない、いらいろな弊害が及んでいるとの事。ただ話だけでなくお説法が本当に良い。
怪談和尚の京都怪奇譚 宿縁の道篇
三木 大雲
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彩葉の昔読みたい本に登録してあった中の一冊で イギリス最高の文学賞であるブッカー賞とコスタ賞の処女作賞の最終候補作となった作品である。 とてつもなく奇妙な話が10話綴られていた。 これは今の時代なら犯罪だよと言う話しとそのギリギリのラインを生きる人たち。私が1番心に残った物語は、もはや後影もなく、と言う作品だ。 フィンと言う少年が子ども頃に父親が出て行って 母親と2人暮らしなのだが、母親は頑固で口うるさくとうとう禁断の言葉を口にしてしまう。そんなだから、父さんにも捨てられちまうんだよ、 と。彼は最初酷い寒気を感じそれはまるで遥かな 高みから落下するような、空虚で猛烈な感情を感じた。が直ぐに熱い怒りが燃え上がる。さっきの 言葉の代償を母親に払わせてやる、自分が傷いた よりもずっと深く。母親の言葉に取り囲まれ ながら幾度も考えていた家出を結構する。母親は なんて事を言ってしまったのか後悔していたが 彼に届くはずもない。彼は何度か少しだけ入った ことのある森の奥深くに入っていく。そして その瞬間フィンは土と木の香り物音全てが心地よく感じる。想像していたものとはまるで違う 森は生きていると感じるのだ。そして長い時間を 過ごすのだが、一度は母親が探している声も聞こえるがずっと森の奥深くに入っていく。そして 一匹の犬と出会う。長い長い時間を彼と共に暮らす事で会話もできるようになる。ある日見覚えのある場所に着く。以前入ってきた森の入り口だ。 フィンは家に帰って窓の外からそっと覗くと 歳を重ねた母親が椅子にもたれ掛かっていた。 すぐにでも、抱きしめてしまいたい気持ちに 駆られるが自分にはそれができないことに気づいた。森の中で慣れ親しんできたあの暮らしから 自分を引き剥がし、昔の暮らしなどできはしない のだとまるで幽霊のように窓辺に立ち尽くしたまま母親見つめ続けるのだった。そして記憶の 嵐に取り巻かれるようにして、もと来た道を駆け 戻った。少年は森で過ごした幾つもの夜よりも、 今の夜闇は荒涼として恐ろしく感じた。犬が森の 入り口で待っていた。犬が何があったのかを 探ろうとしても彼は黙ったまま森の奥へ帰って 行った。と言う内容である。 近年の世代の中で居なくなってしまいたい 或いは異世界へ行きたいなどと思う人が多いと いう。以前「行方不明展」という展覧会が好評 だった。この展覧会の答えはないし、色々な見方 があるので何とも言えないが不思議とこんな 昔から色々な事情があって行方不明になるということが児童文学で書かれていたと言う事に非常に 興味深い思いがした。
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10の奇妙な話
ミック・ジャクソン/田内志文
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久しぶりにロアルド・ダールの本を読んだ。彩葉が小さい時からコレクションしていたが、まだ面白そうだけど読んでいなかった物を購入。ダールらしい面白く心優しい内容だった。 新しく知った事はダールについてだ。 彼はパブリックスクールを卒業しただけで大学に行っていない。第二次世界大戦に行って瀕死の重症負った事もある。アメリカ駐在イギリス大使館で児童向けの本を書いていたら、ルーズベルトの大統領夫人に気に入られホワイトハウスに行くようになりフランクリン・ルーズベルトとも友達に なった。そしてホラー小説も書いていたとは驚き だった。彼自身この奇想天外な発想の出所はわか らないらしいが、両親がノルウェー出身で自分 自身ノルウェーの自然に触れて育った事とも 関係があるだろうと言う事だった。
魔法のゆび
ロアルド・ダール/クエンティン・ブレーク
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かなり古い本なので新しい物と比べて知っている事ばかりなのか 或いは読みづらいものなのかと思って読んだのだが 最近のこれは猛毒で怖いものだとか野草のこれこれと間違えて食べてしまうと中毒になる、などといったハウツー本ではなかった。 毒草という物を歴史それも、日本史西洋史とともに書かれ、いかに人間と関わってきたか。 万葉集のなかで書かれている毒草について書かれたていた事にも面白かった。 更に書かれた時代が古いため作者の時代例えば 北海道の北海道大学の周りにはスズランの群落がってそのむせ返るような香りは気分の良い物では なかった と言ったような今ではわからない 状況なども書かれていた。 とても面白かったのでまた読もうと思う。
毒草の雑学
一戸 良行
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三木大雲和尚の京都怪奇譚も3冊目。 色々摩訶不思議な怖い話しも、お説法も分かりやすく書かれている。 しかしながら、カトリック教徒である私自身としては輪廻転生だけは受け入れられない。 勿論御住職が書かれているように、ドイツ人の子どもが昔は大工だったという記憶とその後大工になってる事よく分からないがもっとよく分からないのがインドに御住職が行かれた時日本人の牛が居るから案内してもらっており、日本語でお前は日本人かと聞くと頷くという。法華経を唱えてやるとじっとして聞いていて翌日にその牛は死ぬ のだが、私だったら嫌だ!と思う。 やはり、カトリックの教え通り永遠の命を 信じます。
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続々・怪談和尚の京都怪奇譚
三木 大雲
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続・怪談和尚の京都怪奇譚は前作よりも恐ろしく有名な「レンタル彼女」の続き「鏡」といった話しが含まれていた。人を呪わば穴二つお説法も良かった。 更に「峠」「シェアハウス」という話しも恐ろしく心に残る怪談だった。 そう言った心に残る怪談のあとのお説法はYouTubeでは一作一作に話されるのだが本では 似た話に分かれて最後にお説法されている。 一つづつにお説法が聞きたい気がするが、、、
続・怪談和尚の京都怪奇譚
三木 大雲
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三木大雲和尚の怪談本第1巻 あなたに心はありますか?それはどんな物ですか?見せてください。 誰も見せられません。でも心はあるのです。
怪談和尚の京都怪奇譚
三木 大雲
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江戸市井もののアンソロジーだったが、 やはり面白かったのは、松本清張だった。 「町の島帰り」はなかなかの作品だった。とても好きな話のひとつになった。 もう一つは村上元三という初めて読んだ作家のものだったが、赤穂浪士を世話した若い寺僧の想い「泉岳寺の白明」が赤穂浪士側からではなく、泉岳寺の寺僧側から書かれていた。
江戸めぐり雨
縄田一男
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片柳神父様のマザーとの出会いや、カトリックを知らない人、キリストを知らない人の疑問やその純粋な疑問が、長年のカトリック信者が読み返して見ても新たにうなずける本であった。
何を信じて生きるのか
片柳 弘史
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