匿名ユーザー

151件のレビュー

レビュー

100分de名著に紹介されていたから読んでみた。 生の欲動と死の欲動のところは解説聞いていたからわかったし、法が暴力であること、しかし力にすべてを委ねなければ、争いのない世界は訪れないこと、だからこそ戦争を無くすためには、超国家的組織が必要なことがよくわかった。 同時に最後の斎藤環さんの解説にあった、文化を発展させることはつまり個人主義を守ることで、それは戦争を無くすことに繋がるというフロイトの考えには納得。出生率とか低いことを嘆くことがあるけれど、文化的になるとそもそも選択肢が増えるからそういうことになるのは必然というのもよく理解できた。

ひとはなぜ戦争をするのか

ひとはなぜ戦争をするのか

アインシュタイン/アルバート/フロイト/ジグムント

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面白かった。意味が分からないから面白くない、という「常識」を根本からきり崩す作品だな、と。 特に「温室」はぜんっぜん理解できなかったけど、最後でのどんでん返しや、「背信」での過去に遡っているところで、結果をこっちが知っている、というのは劇としてみたらきっととても楽しいのだと思う。

ハロルド・ピンター(1)

ハロルド・ピンター(1)

ハロルド・ピンター/喜志哲雄

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マクベス論から始まって、得体のしれないなにか、というようなものに人間は支配されていて、相手の問題ではなく自分で自分がわからなくなるけど、それは実際に起こっていることである、というのが強調されていて、それこそが「人間ということ」なのだというのを言いたいのかな、と。で、今100分de名著がフッサールなのだったけど、その支配されている何かというものが「包括者」に似ているな、と思っていたら、解説にフッサールに傾倒していたところもある、って書いてあってやはり教養は回っていくものなのだと実感。個人的には鷗外や漱石がその「ありのまま」を書くことに対して敏感で、現実こそが夢よりも奇異なものであるというのが「確かにー」と。島尾敏雄の夢の中にいるようなありえないような状態の小説が実際の現実なのだ、というところ、またそれを自覚しているから、その状況を小説に書いている、ってところが面白かった。言葉にしにくいけど。蓮實さんとの対談であった「物語」と「小説」の違い的なところは、柳田國男のところの子ども殺しのとこで現実を述べる奇異性を小説に仮託するということなのかな、とともは理解したけど、そこは小説ではなく文学なのかな、とも読めたから、そうなると小説ってなんなの?って難しいと思う気持ちもあった。

意味という病

意味という病

柄谷行人/すが秀実

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面白かったよ。 100分de名著に出てきた本だけれど、ギヨメがなんとか家族に保険を下りるようにするため、死体が発見できるところまでいったくだりは番組でも紹介されていたけれど良いですね。また、後半のプレヴォとの2人でリビア砂漠を放浪したところも凄かった。何度も何度も蜃気楼を見ては、それを蜃気楼だとわかっていても信じてしまう、というのが人間のあり方だなと。そして、自分を発見してくれた遊牧民に対して、「顔を覚えていない、彼は人間そのもの」というのが、なんだか聖書の良きサマリア人をなぜか思い出させた。ちょっと内容違うけど。あとは、奴隷のおじいさんを助けたところかな。自分が自分として戻ってくるためには誰かに必要とされなければならないというのは納得。奴隷に名前がひとつしかないのに自分に戻るために固有の名がある、ってとこもなんだか哲学的だった。

人間の大地

人間の大地

アントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ/渋谷豊

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可愛らしい物語。女の子と男の子が恋をしていて、甘酸っぱい系。

こうばしい日々

こうばしい日々

江國香織

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読み終わってしまったー読んでるときは大変だったけれど、なんだか残念 共同体対社会というものを物語対小説に置き換えたり、柄谷行人の交通の概念をその社会にいるもの、つまり、共同体における「外国人(絶対的な外国人)」としているところとかとにかくこの対談の構造みたいなものを掴むことすら最初は難しかった。でも、ストーリーとしてではなく、単独性として行動することでなにかに囚われることなく無責任でいられることを2人が重視しているのは伝わった。また、小説の解釈を読者に委ねる、と言いつつ、解答みたいなものを作者が持っているというのはなんかズルいなとわかったし、小説家を批評家が殺していかなくてはならないというのも理解はできた気がする。そう思うと最初の大江健三郎への批評って彼に対する尊敬の念も同時に表れているものだと実感。 漱石や鷗外や今やってる梶井の『檸檬』だって、おかしいじゃん、って思う人がたくさん出てくるけど、それだからこそその個別性こそ学ぶべきものであるとなんとなく私は理解してしまった。合っているかは不明だが。 また反復と一般?だっけの違いはちょっとわからなかったのと、p444の「ものが在る」のとことかはまじでわからんかった。もう一回挑戦したい。

柄谷行人蓮實重彦全対話

柄谷行人蓮實重彦全対話

柄谷 行人/蓮實 重彦

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間を空けて読んでしまったからだいぶ前半覚えてないのだけれど 性風俗を職業としている人に対して労働組合を作ろうという考え方は新鮮だった。コロナの時助成金がでなかったりして、苦しんでいたけれどどこかで私自身「仕方ない」と思っていた。けれども性風俗などに従事する人は苦しい生活状況にある人だったり、そもそも、職業選択の自由で好きでやってるとしたら、私たちとあまり変わらないのかなぁ、とも。じゃあそこだけイジメるのはなんか違うよな、って思った。 あと、オリンピックにおける女性排除とか、そもそも女性なのに男性ホルモンが多いと女性とは認められないとか、ちょっといい加減にしてよね、って思うこともあった。おかしいでしょ。それ。 同時にトランス女性の問題はやはり難しいなと思った。自分自身、トランス女性が一緒に浴場とか入ってきたらちょっとやだって思ってしまう。でも、それってその人を男性だと思っている自分自身がいるのだよね。それはそれで差別なのだろうな、と思ったり。 あとはSNSが議論の場としてふさわしくなくなっているということ。これについては深く同意。やっぱ顔見えないとダメよね。なんでも自分は正しいと思ってしまうものね。

フェミニズムってなんですか?

フェミニズムってなんですか?

清水晶子

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うーん。思っていた通りの内容だったけれど、後半の差別を社会的合意があってから解消しようとするのは、「本質的に多数決原理の限界のために生じた現象である差別を多数決を用いて解決しようとすることは、正しい解決策になりうるのだろうか」というところで「はっ」とさせられた。マイノリティ側は好きでマイノリティになっているわけではないのにマジョリティ側に「認めてあげる」と言われない限り、差別を受けなくてはいけないのか、というのはあまりに横暴すぎると気付いた。ガート・ビースタも言ってたけど、これって民主主義の熟議型モデルと多数モデルじゃん。多数モデルってかなり乱暴なことだよね。あと、差別解消法を制定するのに認められにくいものは除外して認めるっていうのは一見合理的に見えるけど(もちろん認められなかったものも認められるように努力し続けるという前提があったとしても)、それは差別を暗に認めることに繋がるっていうのもとても納得した。だからこそ「あらゆる差別」を解消しようとし続けなくてはいけないのだよね。これってインクルにも繋がってるよね。あとは『差別されないための努力』を『差別しないための努力』にかえるというところがずしんときた。私もここで出ている映画の『わたしたち』のように相手に都合のよいことを言って、他人を差別してた。うん。やめたい。あと、反省しろっていうのではなく、自分の間違いを認めて、修整する義務は確かにだれにでも必要なことだよね。なんか、今読んでいる柄谷行人と蓮實重彦の対談集の共同体というのにもとても繋がっていたと思った。

差別はたいてい悪意のない人がする

差別はたいてい悪意のない人がする

キムジヘ/尹怡景

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岩崎先生に借りました。シスターフッドの物語だつたけれど、というよりもレズビアンの小説かな。違うか。それだけじゃないもんね。 朝鮮が舞台なのだが、朝鮮に対する日本人の無知さみたいなものがよく見える。父に対して疑問を持っていた翠が父は自分の好きになったハナを助けたことを知り、父の存在を肯定できてくるのは良いですね。あとは、関東大震災のときの

花咲く街の少女たち

花咲く街の少女たち

青波 杏

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まず、全体として養老さんは政治とかよりも自然とかの話がしたくて、内田さんは両方の話がしたい感じがして、でもそれなりに話がテンポよく進んでいてよかった。でも養老さんの政治の話になった途端に「僕は知らない」感は笑えた。 日本の国の作り方として弱い家父長制しかないというのは少し実感。なんか自分にも内面化されているし、今日、子どものおむつ替えシートにお母さんが替えているシーンしか印刷されていないことに気づいて、「あ、こんなところから子育てについての内面化が進んでいるのか」と思って、やはりちょっとやそっとじゃこれを乗り越えられないし、むしろ乗り越える必要あるのか、とも思った。あと物語の話はいつも納得。現実を解釈するための「物語」は気持ちが良いのだよね。 そして、「グレーゾーンを許さない」という考えがはびこっている世にも警鐘を鳴らしたい。「正しすぎる」ということは良くない。共感できないものに対しても私も許容するところを持たないとバックラッシュくるな。 あとは「いい加減」をだいじにしたい。命をかけてという言葉を脅しとして使うことを否定していきたい。 額縁が外れたという表現は面白かった。特に劇場や教会の豪華な建物をそれに見立てていると言う考えは納得。建前ということなのだろうけど、その場が何を言っても許されるというか、いや違うか、お芝居であることを皆が理解している場としての場があることの重要さってことかな。本当の私という言葉の陳腐さがよく伝わる。 発言の非論理性が親しみに通じ、そこから自分の代表者を選ぶという考えが浸透してきているという分析はたしかに。と。代表者は自分よりも頭のよい人であってほしいのにそういう人を選ばないって怖いなーって思ったけど、自分はどうなのだろう。 あと、人間関係を共感ベースにしてはいけない、というのは今回一番ぐさっときたところ。私も自分がこういう人間であろうというのを作っておこうかな。ゴッドファーザー見ようかな。 あとフランス人のユダヤ人排斥がヘルツルのシオニズム運動へ移行していくところが皮肉だなーと。境界線についてはイギリスなどのこすすぎる手にびっくり。 新井紀子さんの「AI vs」シリーズに養老さんが反応していたことにびっくり。確かに文字を数字に当てはめるのってある意味論理の飛躍が起きているとこだから、躓く子がいるというのも納得。感覚を抽象化するというところ結構キーワードだと思うけど新井さんはむしろそこは言及できていなかったな、と。そして内田さんがそのために文学を読む(違う人間のなかに入り込んで世界を追体験する)という行為を有効だと言っていて、新井さんが批判しているところでともがあまり言語化できなかったところをしてくれたな、と。あと、説明文は授業で書かせようと決めた。

日本人が立ち返る場所

日本人が立ち返る場所

養老孟司/内田樹

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うーん。なんか自分に都合のよいデータしか見ていないような気もする。あと、そこって別にどつちでも良いのでは?というところに凄いこだわっててなんかちょっと読んでて「きっつ」って思うところもあった。まぁ、負荷がかかるからそれを減らさなきゃいけないっていうことと、それはトレーニングでどうにでもなる、っていうのはまぁ、わかるけど。

シン読解力

シン読解力

新井 紀子

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檸檬を象徴するなにかを読みたくて読んだ小説。

ゼツメツ少年

ゼツメツ少年

重松清

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面白かったけど、特に最後の解説良かった

学校と社会

学校と社会

デューイ/J./宮原誠一

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子どもの気質が1歳までの親との関係で決まってしまうとか、子の自殺は親の代理死であるとかはちょっと共感できなかったけど、自分で手に職をつけとけとかは、まぁ、吉本さんに言われたら、そうなのか。とかも思った。あと、自分は沈黙しない、っていうのはカッコいいなと。

ひきこもれ <新装版>

ひきこもれ <新装版>

吉本隆明

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教育を主体化、資格化、社会化に分けているところがわかりやすく、また資格化と社会化のみでは不十分であることが読み取れた。また、民主主義の熟考モデルという考え方は、あるべき姿であった。一方で、民主主義のもう一つの集約的モデルに対し、個人の好みの集約化でしかないというのを読んだ時に、そこには暴力が存在するように感じた。他者を思いのままに操ろうとする暴力を。しかし、これが多数決などの今民主主義の知識として学んでいるものの一つでもあると考えると、なんだか怖いなと。 また、包括の章では、常に位置のなかったものが外側から名付けられ、既存の枠組みを破壊して再定義しながら新しい枠として作るというのが、この前読んだ本とも繋がっている気がする。例えばLGBTQという外部がまだ包括されていない社会なのだとも思えた。だって包括されていたら名前がこんなに一人歩きしないと思うから。それが自然であるというこの前の本で言ったなんだっけ、多くの人はシスジェンダーで異性愛者なだけっていってたあの分類、、、あとで読もう。ゾジーだった。SOGIE

よい教育とはなにか

よい教育とはなにか

ガート.ビースタ/藤井啓之

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都築だったから読んだけど、まず結ちゃんが驚きの真実。そしてだんだんと形になっていく2人はとても良いなと

星を編む

星を編む

凪良ゆう

本棚登録:367

面白かった。障害者だけでなく、ほかの貧困とか、性的マイノリティのところもあって、「たしかに!」思うことが多かった。

差別のない社会をつくるインクルーシブ教育

差別のない社会をつくるインクルーシブ教育

野口 晃菜/喜多 一馬

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この前、100分de名著に出てきてたから授業でも取り入れてやってた。言葉のチョイスは難しいと思ったのと、言葉というよりも「よい○○とは?」とかでできるということを知って、一番最後の授業とかでもう一度やってみたいなぁと思った。

本質観取の教科書 みんなの納得を生み出す対話

本質観取の教科書 みんなの納得を生み出す対話

苫野一徳/岩内章太郎/稲垣みどり

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ふむ。良い小説だった。一気に読んでしまった。自分が娯楽として消費されていく感、でもそこから逃げられないと思う気持ちってわかるなー。そして最もなりたくないと思っている人間に似てくることも。

汝、星のごとく

汝、星のごとく

凪良ゆう

本棚登録:768