BUTTER

BUTTER

柚木麻子
新潮社 (2020年1月29日発売)
ISBN:9784101202433
本棚登録:311

作品紹介・あらすじ

男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子。若くも美しくもない彼女がなぜ──。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳にあることを命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。各紙誌絶賛の社会派長編。

感想・レビュー (20件)

木嶋かなえ事件まんまやん! 主人公がかじまなに心酔していくのが興味深かった。 バターを使った料理もたくさん出てきて、食べてみたいなぁと思った。

図書館本 やっぱり柚木麻子は面白い。 女は強い、自分で再生していく。 ★★★☆

女って難しくて恐ろしい。 でも様々なコンプレックスって元を辿ると親子関係からくるのではないかって思う程幼少期の環境って大事。読んでて私もカジマナに引き込まれたような時があったから、私の生き方の迷いも料理されたような気持ち。面白かった。

いまいち面白くないので離脱

男女どちらも、人間そのものではなく、条件やイメージで評価される社会描写に関しては現在の婚活事情にマッチしている部分があるなと感じた。人は相手を本当に見ているのか、それとも自分の理想や欲望を見ているだけなのか?という問いを強く感じた。バターは濃厚かつ少しずつ染み込んでいくように影響を与える。むしろ「重い」「クセが強い」と感じる人もいる。でも、一度その世界に触れると忘れられない。主人公も最初は取材対象として見ていたのに、気づけば食生活や考え方、生き方まで変わっていく。バターが熱で溶けて料理全体に広がるように、梶井も相手の中へ溶け込んでいくというところがまさにタイトルのBUTTERそのものだと思った。

思ってたよりテンポが良くて読みやすくて良かった。食事の描写がおいしそう。綺麗な問題解決!とかオチがしっかりある訳じゃないけど不思議な終わり方と女同士の友情描写が結構良かった。世界で売れてるのすごい。

ネタバレを読む

4月3日に読み終わる。人と人は等価交換。曝け出した分だけ跳ね返ってくる。

実際にあった事件を元にしてる話なので、入り込みやすかった! カジマナが本当に存在したのか気になるし、お腹が空くストーリー。 バターライスの表現が好きだった。 囚われた考え方から解き放たれたような感じで、結婚〜とかありきたりなハッピーエンドじゃないところがよかった

明子さんに薦められて。これは実際の木嶋佳苗の事件がベース。よく覚えていないけど、女の友情をファンタジーでなく、おどろおどろしく描いている。バターのこってりした料理が食べたくなった。ドリアを作った。ホワイトソースなんて久しぶりだった。

食べ物の描写がリアルで、温かいご飯にバターをのせて食べたくなった。カジマナに振り回されるが明るいエンディングだった。

面白かったよ。 犯罪者にどんどん惹かれていくところとか。でも、伶子もまた怖かったなー。友達よりも梶井にどんどん惹かれて、で、死んでしまいそうになって、最後にまさかうらぎられるとは!ってなった。

女同士の友情を料理やバターとからめて確認していく話

ネタバレを読む

女同士の友情はいいな。自分がダメになったときに心配してくれる、何も頼まなくてもそばにいてくれる、そういう存在がいるというだけで、何とか一歩踏み出せる。 私にはそこまでの友人はフランスにはいない。十年住んでるけど、仲良くなってはケンカしたり、なめられたり、利用されたりが多く、もう別に友人を作る気はなくなった。みんな自分が一番。損得なしに付き合える関係なんてめったに築けないことが改めてわかった。

・めっちゃおもろかった! ・ミステリーなのかなんなのかジャンルがよう分からんけど、よく読む小説とは雰囲気が違って魅力的やった

592ページ読破の達成感とバターの濃厚さで満腹。途上里佳と一緒に自分も太っていくような錯覚に陥った。 曾て巷を賑わせた某事件を彷彿とさせ、こってり重ための内容。 登場人物皆各々闇を抱えているが、人は弱くも前に進む強さも併せもつのだと、最後は少し救われた思い。 極力マーガリンではなくバターを使うようにしようと思い、早速バターを買ってきた。(笑)

少々想像してたのと違うけど