匿名ユーザー
レビュー
暴力や性欲が根底にある教師と、たまたま行った風俗店の低能な女と関係をもつ話。 出会ってからいろんな欲望やヤクザの暴力、リストカット、変態行為、他人からの暴行などありとあらゆる変態、酷い、最悪、などありえないほど堕ちていく描写に恐怖を感じるが、なんだかんだこれからも続いていく終わり方に最低な人間同士でも一緒になりたいという願いが感じる作品。 こんな本が図書館にあるのかと衝撃だった。

ハリガネムシ
吉村 萬壱
渋谷の交差点で殺人を犯した男。母親の暴力や育児放棄など人間らしい生活を送ってこなかったことが原因で、要望は無期懲役。 しかし本当は母親に会いたいという願いでもあったが、無期懲役になったことで2度と会えなくなった。 被害者や、ライターからの視点からもうまく書いてあり、罪の境界とは何かを考えさせられる内容だった。

罪の境界
薬丸 岳
父の経営する探偵事務所で働くひとりの主婦。 鋭い観察力と行動力、そして真実をしるためには少しの犠牲を払ってでも突き止めていく。 短編が5つあったが最初の時計屋の息子の話と、最後の父親の故郷に旅行し父の同級生の女性とその母親との謎を解くのは面白かった。

彼女が探偵でなければ
逸木 裕
娘の大学を機に、通称うさぎの町に住み始めた親子。大学のマーダーサークルに入った娘だが、メンバーが次々と自殺していき、自分も誘拐された。 この町には秘密がある。これを解明すべく父が謎を解こうとするが、実は公安で、この町にいる警察に侵入したもう一人の公安が犯人だと突き止める。 レントゲン技師ではなく、最後に公安ということをバラすことは面白かった。今後の続編があれば読んでみたい。

うさぎの町の殺人
周木 律
ダイアモンドを強盗し、逃げる途中の峠で土砂崩れに遭い、付近の家の者に助けられたが、5人のはずがなぜか6人いる。またダイアモンドが消えている。これらの事象をやまのめとせいと騒ぎはじめる。 峠の家はほぼ山賊みたいな生活で強盗の計画をした女の家族でもあった。 ダイアモンドを手に入れるために次々と人が死に最後は女が手に入れるはずが、母親が隠すことでまたやまのめがはじまるという、人間の欲をやまのめという妖怪?現象?とつなげるところは面白かった。

やまのめの六人
原 浩
殺人日記は母の事実であり、それを必死で隠し、母の存在も消してきた父や祖父母。 しかし、日記から息子らは徐々に母は途中から、母の妹に変わったことを知った。 そして、死んだ母は実は務め先のパートで、ずっと主人公を守っていたという話。

ユリゴコロ
沼田まほかる
若いころに子供を預けた女性が、銀座のママになり、いつしか孫娘の存在をしった。その孫を守ろうとDVをしている彼氏を殺害したが、実は本当の孫ではなかった。 湯川の本当の母親もからんできて、いろんな人、過去、内容が盛りだくさんで、東野ぽくない。

透明な螺旋
東野 圭吾
過疎地域を残すか、都会に一極化するかを日本国民に問いただすために、頭の良い官僚や人が起こした事件。結局死んでも良い自作自演だった。長文だし、ドローンとか、通過式とか出てきたがつまらん。

救国ゲーム
結城 真一郎
過去に殺された、友達の死の真相を暴こうと出版社に勤めた主人公だったが、逆に犯人に殺されてしまった。そこから幽霊となり後輩に近づき、言霊を発し犯人や真相を突き止める内容。この作者にしてはクソつまらん。

もう、聞こえない
誉田 哲也
死刑と判決された人を再審し無罪にしていく弁護士の団体の話。岐阜で起きた殺人事件で犯人にされた男は死刑判決され、この団体に助けを求める。そこから、警察や検事の過去の指紋鑑定の不備が暴かれていくが、やはり指紋鑑定不足にたどり着くまでが長い。

シリウスの反証
大門 剛明