透明な螺旋

透明な螺旋

東野圭吾
文藝春秋 (2021年9月3日発売)
ISBN:9784163914244
本棚登録:348

作品紹介・あらすじ

シリーズ第十弾。最新長編。 今、明かされる「ガリレオの真実」。 房総沖で男性の銃殺遺体が見つかった。 失踪した恋人の行方をたどると、関係者として天才物理学者の名が浮上した。 警視庁の刑事・草薙は、横須賀の両親のもとで過ごす湯川学を訪ねる。 「愛する人を守ることは罪なのか」 ガリレオシリーズ最大の秘密が明かされる。

感想・レビュー (8件)

読み終わってもちっとも明るい気分にはならないけれど読んで良かった本。

大きなどんでん返しとかトリックがあるわけではないのですが、続きが気になってサクサク読めました。 やっぱり東野圭吾さんの作品は面白いです。 なんとなく「希望の糸」と似た題材だなぁと感じました。 自分の孫と思い、そのDV彼氏を殺してしまう銀座のママの話なのですが、実は本当の孫じゃなかったという最後が悲しすぎて…

ネタバレを読む

子捨てから始まり、気持ちがどよ~ん

若いころに子供を預けた女性が、銀座のママになり、いつしか孫娘の存在をしった。その孫を守ろうとDVをしている彼氏を殺害したが、実は本当の孫ではなかった。 湯川の本当の母親もからんできて、いろんな人、過去、内容が盛りだくさんで、東野ぽくない。

切なかった。自分が捨てた子の娘をDV被害から守るため、殺したんだけど、心の隅では孫じゃないと疑いながら、殺人を犯したママ。一気読みした。面白かった!

なかなか面白い作品。ガリレオ湯川先生の過去も明かされていく。犯人と草薙刑事、湯川先生の関係が上手く繋がっている筋書き作りが、さすが東野圭吾の凄いところ。二人の男の友情に感激する。どんどんストーリーに引き込まれていく。

やっぱ、面白い。 読むのが止まらなくなる

ストーリーより湯川先生、、養子だった事実が衝撃的だった。