
レビュー (7件)
読みながら やはり自分ならどうするか考える 結婚を考える程愛している相手 つい出来心と言われても 許せるのか 受け入れるのか 拒絶してしまうのか 当然悩み苦しみます 模索する中での新夏の行動に なぜそれ?って ちょっと理解できない部分もありました 好きだから許せる 好きだから許せない その答えはきっと読者それぞれ 二部構成になっていて 後半はタイトル 『恋とか愛とかやさしさ より』と 啓久の視点で物語が進みます 自分が盗撮した女性から突然声をかけられ 困惑する啓久 そこからなぜだか交流が始まり 二人それぞれの葛藤や本音が語られる 前半は重苦しく後半はちょっと違うモード なんだか不思議な読後感でした
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重いテーマの小説。 前半は、自分が新夏ならどうするのだろうと思いながら読んだ。 しかしながら、小説としての価値は、啓久視点の後半「恋とか愛とかやさしさより」の方が高い。 ネット社会を背景にしたルッキズムの問題を、ここまで踏み込んで描いた小説は、これまでなかったのではないか。 啓久の物語は、男性作家が描いたら全く別物になっただろう。だからこそ、この小説は稀有である。
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