恋とか愛とかやさしさなら

恋とか愛とかやさしさなら

一穂ミチ
小学館 (2024年10月30日発売)
ISBN:9784093867399
本棚登録:209

作品紹介・あらすじ

プロポーズの翌日、恋人が盗撮で捕まった。 カメラマンの新夏は啓久と交際5年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。啓久が”出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。 信じるとは、許すとは、愛するとは。 男と女の欲望のブラックボックスに迫る、...

感想・レビュー (9件)

・んーなんか考えさせららる ・読んでてハッピーではないけどどんどん読んじゃう

キンドルで読了。 読み始めたら止まらなかった。

盗撮にかかわることが、恐ろしいことになっていく。恐いなぁと思った。人間関係の描写が、実際にありそうで、親の立場など、自分に置き換えて読んでいるなと思った、ラ

読みながら やはり自分ならどうするか考える 結婚を考える程愛している相手 つい出来心と言われても 許せるのか 受け入れるのか 拒絶してしまうのか 当然悩み苦しみます 模索する中での新夏の行動に なぜそれ?って ちょっと理解できない部分もありました 好きだから許せる 好きだから許せない その答えはきっと読者それぞれ 二部構成になっていて 後半はタイトル 『恋とか愛とかやさしさ より』と 啓久の視点で物語が進みます 自分が盗撮した女性から突然声をかけられ 困惑する啓久 そこからなぜだか交流が始まり 二人それぞれの葛藤や本音が語られる 前半は重苦しく後半はちょっと違うモード なんだか不思議な読後感でした

恋とか何かをとても考えさせられる内容だった🥲相手が犯罪行為をしていても啓久のことを信じる新夏に心打たれて涙してしまった😭

考えさせられる内容。

重いテーマの小説。 前半は、自分が新夏ならどうするのだろうと思いながら読んだ。 しかしながら、小説としての価値は、啓久視点の後半「恋とか愛とかやさしさより」の方が高い。 ネット社会を背景にしたルッキズムの問題を、ここまで踏み込んで描いた小説は、これまでなかったのではないか。 啓久の物語は、男性作家が描いたら全く別物になっただろう。だからこそ、この小説は稀有である。

愛する人が犯した罪をわかりたいと思う…それは傲慢だろうか。読者に答えのでない問いをなげかける恋愛小説。

婚約した日に、恋人が盗撮で、捕まってしまう悲劇😭なんとか、やり直そうとするが、結局は、別れてしまう。性犯罪は再犯率が高い!信じられないなら、仕方がない。