
レビュー (18件)
青山さんの本は「お探しものは図書館まで」以来。明るく前向きな気持ちにしてくれる。 不安っていうのも立派な想像力だと、あたしは思うね 不安っていうのは、まだ起きていないこととか、他人に対して抱くものだろ。それを思い描けるっていうのは、想像力がある証拠。 先のことじゃなくて、誰かのことじゃなくて、今の自分の気持ちだけを見つめてごらんよ。飴でも舐めながらさ。 不安な気持ちには、立ち向かうより、そらすってことも大事なんだ。 何が好きで、何が苦手で、何が楽しくて、何がつらいのか、試しながら覚えていくんだ。誰かの目を気にして、カッコ悪い自分を見せないように、笑われないようにって縮こまっていたらきっと、それがどんなことなのかわからなくなってしまうだろう。だから、ぼくがぼくを決めていく。これから、ひとつずつ。
それぞれの人の悩み(急な成績不振・ママ友関係・家族関係など)をカバのアニマルライドである「カバヒコ」を通じて解決に導いていく物語。第5話「和彦の目」では、赤と青とエスキースに登場した「砂川凌」がまた出てきて、各話だけでなく他の作品にも繋がっているんだな〜と感じた😌
それぞれの人の悩み(急な成績不振・ママ友関係・家族関係など)を公園のアニマルライド「カバヒコ」を通じて解決していく優しくふんわりとした物語。第5話 和彦の目の話には、「赤と青とエスキース」で出てきた、砂川凌が登場しており、各話だけでなく他の作品とも繋がっているんだな〜といろんな作品を読んでて良かったと感じた😌
黄山美智子さんらしい心温まる話ばかりだった。 ただインパクトが薄れてしまって、あまり内容が残らなかった。 どんなストーリーかと言うより、小さな公園のカバの乗り物の伝説をきっかけに、前向きに歩いて行ける道筋を見出だした人たちのお話。 たぶん、生きていく上でぶつかる様々な問題で、希望が持てなくなっても きっかけさえあれば立ち直れるものだと思った。諦めるな!ってことでしょうか。
冬の寒さも忘れる程、心底温まる連作短編集。 人間誰しも躓くもの。ならその都度リカバリーすればいい。そんな優しくも力強いメッセージが胸に響いてきた。 人それぞれカバヒコのような心のセーフティーネット的存在に助けられて生きているんだよなぁ。