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レビュー
面白い設定だなと思い手に取った一冊。 結局、山田はスピ山ではなく教山になってしまっていたという。死にたくても死に切れない山田。そして憑依してから次々に明かされる山田の本当の姿。皆んなもそれぞれの人生があるわけで、ずっと教室に居続ける山田がどんどん忘れられていってしまう残酷さを突きつけられたと同時に誰かの心には残り続けるんだなともと思った。

死んだ山田と教室
金子 玲介
この表紙は何度も何度も本屋さんで見かけていて 何度も何度も手に取るけれど何度も何度も先送りにしてしまった一冊。やっと読了。 私も変化を楽しむ人間にならないと。 すぐ次の行動に移せる人間に。

チーズはどこへ消えた?
スペンサー・ジョンソン/門田美鈴
いやー!ハマった!ファンタジーでありながらあたかも実在する世界であるかの様な描写。飛鹿の出産場面や森での自然の描写など、その場面に自分もいて体験しているかの様な感動をおぼえる。秋になると自然描写に特化した小説を読みたくなるのは私だけだろうか…。例えそれがファンタジーであったとしても。ヴァンとホッサルという2人の主人公の目線で物語が進んでいき、2人がどこで交わるのか気になり引き込まれるトリックになっている。2巻が気になる!!

鹿の王 1
上橋 菜穂子
"天才"と呼ばれた女性たちの日常の話。 必ずしも特別ではなくてどこか変わっているなと感じたり凄いなと思ったり…でも日常を生きている天才と言われることはない人たちともさほど大きな差は感じなくて、女性ならではの育児や家事をこなしながなら仕事をする様や悩みは天才でもそうでなかったとしてもみんな同じだと感じた。

天才たちの日課 女性編
メイソン・カリー/金原瑞人
一枚の絵を通して一つの物語が完成する。 とてもロマンチックで終始うるうるしながら読んでました。絵は例え、描き手とモデルがいなくなってしまったとしても人々に愛されてる限り永遠と生き続ける。そして観る人にそっと語りかけてくる。やっぱり絵っていいなと思った。

赤と青とエスキース
青山 美智子
"罪と罰"を深く考えさせられた。 何が罪で何が罰なのか… 世の中には白と黒とはっきりとは 分けられないグレーな出来事で溢れている。 カバーもグレーで作品を上手く現しているなと感じたし題名でもある"白鳥とコウモリ"の意味がわかった時、深いものを感じた。 読み応えもあるのにページをめくる手が止められず気付いたら夜になっていた。あー面白かった。

白鳥とコウモリ
東野 圭吾