やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく

やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく

梯久美子
文藝春秋 (2025年3月5日発売)
ISBN:9784167923464
本棚登録:0

作品紹介・あらすじ

NHK朝ドラ「あんぱん」放送!  梯久美子が書き下ろす「アンパンマン」の作者・やなせたかしの本格評伝 栗林忠道、島尾ミホ、原民喜などの評伝を手がけてきたノンフィクション作家・梯久美子が、綿密な取材をもとに知られざるエピソードを掘り起こした「やなせたかし」評伝の決定版。 高知県で生まれた嵩(たかし)は、幼少期に父を亡くし、再婚した母とも別れて伯父の家で育つ。 東京で美術を学び、デザイナーとな...

感想・レビュー (2件)

感動。やなせ氏の近くにいた著者こそ書ける一冊だと感じた。胸を打つ素敵なフレーズが沢山あり、命が清らかになった気がする。 かつて定期購読していた「詩とメルヘン」誕生秘話も興味深かったが、 アンパンマンが生まれた背景には戦争以外にやなせ氏の幼少期の体験があったことや、ただひたむきに好きなことに情熱を傾け続けた生き様に感銘を受けた。「正義」についての考え方や命に対する向き合い方も心に強く響いてくる。史実を知った上で毎日観ている朝ドラが更に楽しめる気がする。

感動した