黄色い家

黄色い家

川上未映子
中央公論新社 (2023年2月20日発売)
ISBN:9784120056284
本棚登録:299

作品紹介・あらすじ

十七歳の夏、親もとを出て「黄色い家」に集った少女たちは、生きていくためにカード犯罪の出し子というシノギに手を染める。危ういバランスで成り立っていた共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解し……。人はなぜ罪を犯すのか。世界が注目する作家が初めて挑む、圧巻のクライム・サスペンス。

感想・レビュー (11件)

悲しい話だった。

共感しきれないのは自分が恵まれてたからなのか、生まれた環境で全てが決まるってわけじゃないと思ってたけどどうしても避けれないことってあるよな

なんとも悲しい話しだった。 生まれ持った特性や環境で普通ではない人生を歩む人々 主人公頑張ってる、いつも頑張ってるのにちゃんと報われている気がしない

はなちゃんは最後まできれいな心のまま ガチャに外れたから… ガチャが当たりだったら

コワイけど読んじゃう

朝日新聞の書評で見つけた作品 長編作品で主人公の花は水商売の母親からネグレクトで育ち当時大人の黄美子達と共同生活をする。闇世界で出し子がこんな感じで仕事をしていくのかと思った。 花の心の動きが苦しいが最後の夕焼けのシーンで希望が持てた

ネタバレを読む

いろんな人生があるけど、なぜそうなるのか、その人のせいなのか、考えさせられる。

引き込まれるように読んでしまった

学歴もなく、お金もなく、頼る人もない 10代にして窮地に立たされ、犯罪にてを染めていく。流れるままに。 かわいそうな境遇の中、逞しく生きていく姿が痛々しい。 小さくても良い幸せを、掴んで欲しいと願わずにはいられない。

学歴もない、親も頼れない、将来に何の保障もない、生きていくためにはお金が必要。そのお金を稼ぐために、大金を得る犯罪に手を染めていく若い女性たち。彼女たちの心情と生活をリアルに描いた作品。

切ない、とても切ない