匿名ユーザー

24件のレビュー

レビュー

続きが気になり読み進めた。登場人物に感情移入ができなかったのが残念。

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行きずりの街

行きずりの街

志水辰夫

女性が着物を着て過ごした最後の時代に、芸術的なまでに斬新な帯をデザインした男の物語。豪華絢爛な帯、京都大原の御殿、政界財界芸能界の華やかな人脈にまつわる話が縦糸、横糸のように繰り広げられ、やがておなかいっぱいになる。

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大原御幸 帯に生きた家族の物語

大原御幸 帯に生きた家族の物語

林 真理子

決して幸せな生涯とは言い切れないが、強い気持ちで引き寄せた人生のエンディングがこうだったかと、救われる思いがした。

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滔々と紅 (ディスカヴァー文庫)(本のサナギ賞受賞作)

滔々と紅 (ディスカヴァー文庫)(本のサナギ賞受賞作)

志坂 圭

読後感は「やりきれない」。 「正体」は途中で推察された。もっと心が落ち着く着地点はなかったのかと思うけれど、主人公を追い詰めたものの「正体」がこの現実世界でまさにありうべき「正体」なのかと思うことでやりきれなさを収めるしかない。

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正体

正体

染井為人

ずっと読みたかった魔女シリーズ、最初の巻。魔女のその後のスーパーぶりを知ってから読むと、魔女にも弱い時代があったことが感慨深い。タイトル「笑窪」に込められた謎がわかると、魔女にならざるをえなかった主人公の痛みが感じられる。

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魔女の笑窪

魔女の笑窪

大沢 在昌

清少納言の語りを通して枕草子がいかにして世に生まれたか描かれている。崇敬する中宮定子を取り巻く華やかな宮中の日々。中宮様の下賜された真っ白い紙の中に、中宮様の華を永遠にとどめたいと願った清少納言の夢が「枕」となった。

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はなとゆめ

はなとゆめ

冲方丁

テーマは心の避難所。最後まで見えない結末に頁をめくる手が止まらない。

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魔王の島

魔王の島

ジェローム・ルブリ/坂田 雪子

メディアを使った大衆撹乱作戦。今リアル世界で政治を巡って話題になっている「何が本当か分からない」状況がこの本の中で繰り広げられている。 複数の謎が明らかにされていく過程のすりりんぐなこと! 巻末の感想は俳優の井上順さん。 森から来た少年の秘密は明かされないまま終わるのも余韻を残してしゃれている。

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森から来た少年

森から来た少年

ハーラン・コーベン/田口 俊樹

ホラー・サスペンスという評の意味が読み終わって理解できた。

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魔女の檻

魔女の檻

ジェローム・ルブリ/坂田 雪子/青木 智美

犯罪学者とミステリー作家が、偶然関わることになった事件を解き明かしていく。ミステリー小説の手法の解説を聞きながら、現実と幻想が行きつ戻りつする不思議な世界に入り込む面白さがある。

ネタバレを読む

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乱鴉の島

乱鴉の島

有栖川有栖

四つの短編の登場人物たちのそれぞれの「卒業」。卒業に至るまで、どれくらいの時間がかかるかは、誰にもわからない。卒業できるかも、わかっていなかっただろう。卒業する気もなかったかもしれない。 思うようにいかないことがあり、苦しみに胸かきむしられ、いたずらに時間を消費し、孤独になり、もがき、助けを求め、もがいた先に、こんな「卒業」があるのかと、読者の胸にあたたかく迫るものがある。

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卒業

卒業

重松 清

夜の床屋。ほのぼのとしたストーリーを期待して裏切られる。誘拐犯が悪事遂行のために即席で開いた「夜の床屋」。 本著に収められる短編は、どれもどこか浮世離れした空気を醸しながら、最後は科学的に解明され決着を見せる。不思議な雰囲気の本だな、と思って最後の短編まで読んだ時に、自分の解釈は見事に裏切られる。科学的に解決したと思われたことが、一気にすべて浮世離れした霧に包まれてしまう。読後に頭の中でもう一度最初から反芻している自分がいる。

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夜の床屋

夜の床屋

沢村浩輔

連作短編集かと思いながら読み進めていたら、登場人物の思いや物語が章を超えて絡み合い綾をなしていく。ぎょらんとは何か?登場人物の人生をかけた自問に読み手も絡め取られていく。

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ぎょらん

ぎょらん

町田 そのこ

ホームレス中学生の兄が綴った本。家長として自分のことは後回しにして弟と妹を支えた兄。自分が手放した夢を叶えた二人を羨ましく思いながらも、見守り支え続けるお兄さん。その謙虚さと賢さと優しさに敬服した。

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ホームレス大学生

ホームレス大学生

田村研一

超人的な能力を持つ4人組が、アメリカの情報を奪おうとする中国人テロリストと対峙する。人物が魅力的でストーリーに引き込まれる。

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奏者水滸伝追跡者の標的

奏者水滸伝追跡者の標的

今野敏

死なない解決策はなかったのか、と思う。

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永遠の仔(5)

永遠の仔(5)

天童荒太

登場人物が次々死んでいく。怒りや絶望に胸をかきむしって。この作者の抱えている思いは、自分の心につきまとっているものにとても近いと感じる。でも、胸をかきむしりながら生き続ける登場人物たちも見てみたい気がしている。

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永遠の仔 4 抱擁

永遠の仔 4 抱擁

天童 荒太

被害者が静かに別世界へ移っていく描写を読んで、自分の欲している永遠の静けさに近いものだと感じた。

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永遠の仔 2 秘密

永遠の仔 2 秘密

天童 荒太

先が気になり一気に読んだ。 冷静さを失わないという設定の主人公が、自らのこだわりを推し進めることで犠牲が大きくなっていく状況については冷めた目で見てしまった。

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ライアー

ライアー

大沢在昌

ジャニーズ問題、日航機墜落、日本経済の失墜、一見するとバラバラに思われるこれらの事柄がつながっているとすると、日本の病巣は相当深い。森永さんの綴った本著の重さをどう受け止めたらいいのか。

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書いてはいけない  日本経済墜落の真祖

書いてはいけない 日本経済墜落の真祖

森永 卓郎