はなとゆめ

はなとゆめ

冲方丁
KADOKAWA (2013年11月1日発売)
ISBN:9784041106044
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作品紹介・あらすじ

わたし清少納言は28歳にして、帝の妃である中宮定子様に仕えることになった。華やかな宮中の雰囲気に馴染めずにいたが、17歳の定子様に漢詩の才能を認められ、知識を披露する楽しさに目覚めていく。貴族たちとの歌のやり取りなどが評判となり、清少納言の宮中での存在感は増していく。そんな中、定子様の父である関白・藤原道隆が死去し、叔父の道長が宮中で台頭していく。やがて一族の権力争いに清少納言も巻き込まれていき…...

感想・レビュー (1件)

清少納言の語りを通して枕草子がいかにして世に生まれたか描かれている。崇敬する中宮定子を取り巻く華やかな宮中の日々。中宮様の下賜された真っ白い紙の中に、中宮様の華を永遠にとどめたいと願った清少納言の夢が「枕」となった。