
レビュー (9件)
自分は伊坂幸太郎さんの作品が難しかったのですが、この作品は読みやすく尚且つ友情が強く描かれていたので好きでした。ここ最近読んだ本で一番かもしれません。どの作品の終わり方に全部鳥肌が立って、とても感動しました。自分の人生にこのような思い出が一つもないのが少し悔しく感じましたし、同時に(フィクションですが)彼らの思い出の片鱗を少しだけでも頂けた事が嬉しくこの上ないです。読み終えたとしてもきっと自分はまた読み返したくなると思う作品でした。
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ぜひ中高生に読んでもらいたい! 彼らからみた大人は絶対的な存在。大人は常に正しく従うべき存在、そもそも疑うことがないだろう。 しかし大人が絶対に正しいわけではないことを、物語中子供たちが証明してくれる。 その手段は子供らしいのだけれど、見事に大人の弱点をついていく。 大人に対してだって疑う時は疑え。そして『僕はそうは思わないけどなあ』と口に出して言うのだ。 5つの物語が収録されているが、それぞれリンクしていたり、またリンクを想像させるところがあったり。書かれた以上に物語を想像することができる小説だった。
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ふぉー!久々の大ヒット! 微妙に連作短編集だったのか。 小学生ならではの無邪気さ、無力さ、健気さ、賢さ。 全てがキラキラして、説教臭くもなく、わざとらしくもなく、リアリティがありながらも胸に迫る。 久々の伊坂幸太郎、やっぱり上手い。個人的には東野圭吾よりクレバーで作り込んだ印象で好き。ちょっと理屈っぽい感じもまた好き。
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