傲慢と善良

傲慢と善良

辻村深月
読者数: 236
発売日: 2022/9/6
出版社: 朝日新聞出版
ISBN: 9784022650597

レビュー (15件)

昨今は当たり前になったアプリ婚活とその先の結婚について、固定観念の親世代からの風当たりも感じさせつつ、現代の私たちはどうやって結婚相手という人生のパートナーを選ぶのか?という本音の仕組みまで解剖している話 自分は婚活していないから関係ないとかではなく、誰だって計算して相手を選んでいる部分はあるし、人は言いたくないそれなりの過去があるうえで今目の前の人と対峙しているんだ、ということを改めて思った最後はなんだかんだでロマンティックで大円団という終わり方でよかった。主人公が最初は妥協で選んだような展開だったが、このストーリーを通して相手の素性が明らかになっていくうちにある意味共犯として共鳴していき、ある種の愛情が確かなものになってく過程は面白かった。

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そんなに・・・

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真実は 私と同じだ 途中まで でも真実は進んだ 私はいまも同じところにいるのかも

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本屋さんのポップと、1ページ目でもう面白そうと思って買った。初めて辻村深月の本を読んだ。描写がなんでそんなにわかるのってくらいリアルで、全般を通して傲慢さも善良さも自分を見られているように感じた。おもしろすぎた。みんなに読んでほしいし、映画化してほしいくらい。

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アプリしてるときの私はほんま傲慢やったと感じたし、日々の感情に覚えがあった。 日々の生活につかれたら読み直すべき本かも。

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物語に登場する全ての人物が傲慢と善良を兼ね備えてるなと感じた。個人的には傲慢の部分を感じる方が多く気持ちよくは読めなかったが、最後まで夢中になって読むことが出来た。読後のなんとも言えない感情が湧き出る。

ネタバレを読む

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消えた婚約者を探す中で見えてくる現実など、自分を見つめ直すことができた主人公。 小さな感動を呼ぶ被災地での結婚式、なかなかいい作品だと思った。

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面白い。自分の周りでも有りそうな話しで、いい事も悪い事も、『そうだよな』こんな人いる、こんなことあるある。ハッピーエンドでよかった。

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すごい。 人生のベスト10冊に最後まで残るだろう1冊だった。 数年ごとに読み返したくなると思う。 自分がもし作家だったら描いてみたい世界のひとつだった。 書けないけど。ていうか、どういう脳みそしてたらこんなん書けるん? 自分の世界で価値観が完結してるひとを傲慢と言うのは新鮮だった。

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いやー刺さる部分多すぎ小説。自分が丁度マッチする年齢だから余計に刺さってしまった。 架が"傲慢"で真実が"善良"って意味かと思ったけれど全然違くて、善良だと思っていた人の中にも傲慢さが潜んでいるって分かった時、結婚にしても恋愛するにしても自分の中にも傲慢さは確かに存在するなって気付かされてハッとしてしまった。そしてそれは相手にも同じく言える事なんだって。現代の婚活事情って感じでやっぱり心理描写うますぎっ。さすが辻村さんで締めくくります。

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2023.2.27読了 2023一冊目 みゆうにおすすめしてもらって読んだ本。 自分の価値をかいかぶっているってところとかぐさっとささった 自分も傲慢だと思う そしてそれを善良で覆い隠していて、むしろそれが足枷なのかも 最後はハッピーエンドなのはよかったけど 前半からの展開から失速した感じがして仙台のくだりは好みではなかった

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自分に置き換えて、振り返って、あの時の嫌な自分を浄化させるがごとく読み進め、止まらない…という本でした。

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直感がスパスパ言語化されていって 自分の内面を見つめることになった

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ネタバレになるので細かい描写は控えますが、 傲慢と善良に悪意を絶妙にブレンドした内容でした。我々は傲慢と善良の塊で、人間とはなんとも自己中心的な生き物なんだなと思わずにはいられない。自分が他者を好きってどういう事なんだろう、、理想とは? いろいろ考えさせられた。

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つまんなかった

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