ババヤガの夜

ババヤガの夜

王谷 晶
読者数: 74
発売日: 2023/5/8
出版社: 河出書房新社
ISBN: 9784309419657

レビュー (5件)

残虐な暴力シーンが多いのに、なぜか楽しく、あっと言う間に読み終わった。主人公が強いからかな

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☆『ババヤガの夜』(河出書房新社)の英訳「The Night of Baba Yaga」(サム・ベット訳)が英国推理作家協会(CWA)のダガー賞翻訳部門を受賞☆ ということで手に取りました♪ 〈暴力〉〈ヤクザの任侠〉〈アクション〉〈女性に対する見方〉など色々な要素が盛り込まれていて、パンチが効いていますヮ(゚д゚)ォ! 最後まで、読者を飽きさせないアクセル全開の1冊です(笑)

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"日本人作家初!ダガー賞受賞作"という帯に惹かれて、手に取りました。(初物に弱い😁笑) スリリングな疾走感と文庫本200ページほどの程良い長さも相まって、一気読みでした! 解説にあるように、著者の伝えたいメッセージが伝わってきました。 読んで良かったと思える1冊です。

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根っからのミーハーなので、ダガー賞受賞を知り文庫で買った。買ってから自宅最寄り駅まで帰るまでの数十分、家に帰ってからも更に数十分、あっという間に読み終えてしまった。 中盤のミスリードにまんまと引っかかり、種明かしでしっかり驚いた。 暴力もグロテスクな描写もあるのだが、かつて読んだほかの作家のものとは違い、描写がねちっこくなく物語の一要素として抵抗なく読める。 王谷さんご自身が文庫版のあとがき、またダガー賞の受賞スピーチでも口にされていたように、暴力を書くことに自覚的であるからこういう文章になるのだろうなと思った。残虐だか露悪的でなく疾走感があり、女は傷つけられるが悲惨さを強調するだけの道具にはならない。こんなに疾走感があって読むのが楽しい小説に久しぶりに出会った。

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強い女性が主人公の物語は個人的に大好物。 バイオレンス・アクションだけに思わず眉をしかめるブッ飛び描写てんこ盛りだが、疾走感溢れるストーリー展開で鮮やかなどんでん返しもあり読了後は実に爽快。 著者がこの作品で訴えたかったメッセージが強烈に胸に余韻を残す。

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