
レビュー (13件)
障がいのある方は、例えば背骨が曲がっている方は背骨が曲がっているという外見的特徴にしか考えが及ばなくて、それによって内蔵がおかしくなるとか、ずっとその姿勢なので本を読むのに苦労するとか、私はそういうことが全く想像できていませんでした。この本を読んで、障がいを待った方の生き方、考え方に少し触れた気がしました。 障がいを持つ方の生々しい生に触れた感じがしました。 主人公と同じ障がいを持つ作者にしか書けない、そして健常者が書いたらなんとなくタブー扱いされそうな、そんな作品と感じました。
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ハンチバック、読了。 暗黙的にタブー視されている障がい者の性と生に対して『リアリズムとニヒリズム』が『皮肉と自虐』が『希望と諦感』が散りばめられ、行く宛のない生身の感情に思い切り殴られました。 授賞式で作者が語った「『ハンチバック』で復讐をするつもりでした。私に、怒り孕ませてくれてどうもありがとう。」に全てが込められている!
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一読して感じたのは、重度障害者が抱くリアルな思い、強烈な魂の叫び。 健常者優先社会に対する不満や嫉妬、予想だにしない欲望から放たれる強力なエネルギーに終始圧倒された。障害者向け書籍のあり方についても熟考。 「生きるために衰える」という言葉が印象深い。
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