ニコリム
レビュー
後半のお母さんが自分の昔の思い出を話してくれるまでは道徳の本にありそうな話でちょっと説教臭くもあったけれど、お母さんの話によって読んでる自分も過去の自分を認めて苦しむことはもう許してこれからはそれを糧に動けばいいんだ、と思えたことがとても有難かった。概ね少年に向けた話と言う感じが濃かったけれど、お母さんの話によって何とか性別関係なく溶け込める話になってた所が素晴らしい工夫だったように思う。
漫画 君たちはどう生きるか
吉野源三郎/羽賀翔一
連作短編シリーズ第1作。基本女性が被害者なので気分良くない話が多く、京極堂シリーズより蘊蓄少ないのが物足りないが、やはり京極さんの書くものは読み心地が良く、満足感大。狸の話も可哀想な話だったが話自体は読み応えあった。又市たちが今後どんな道を歩むのか楽しみ。
巷説百物語
京極 夏彦/FISCO
最高に面白く最高にこれぞ読みたかった!って本。デジタルデトックスについてだけでなく、なぜデトックスした方が良いのか?なぜ睡眠障害、うつ、精神的不安などになるか、その根本的な理由までエビデンスを元に説明され、改善案も具体的に書かれている。より深く理解したいので間を開けて再読とほかの著書も購入。
スマホ脳
アンデシュ・ハンセン/久山 葉子
図書館本。久しぶりに夢中で読めて嬉しくなった本。ジェイコブくんの才能は確かに凄いけど、何よりもこのお母さんのクリスティンさんが凄い。天才は持って生まれた才能だけでは成り立たないことがよく分かる。このお母さんの愛情の深さ、器の大きさ、勇気がとにかく凄い。映画化と言う話もあるけど、お母さんを主人公にして方がいいんじゃないかと思う。自分にとっても分岐点になる本。文庫で買い直し済
ぼくは数式で宇宙の美しさを伝えたい
クリスティン・バーネット/永峯涼
星の王子さまミュージアムに行くため、久しぶりの再読。既に何度も読んだ大好きな本だが、こうして久しぶりに読むと改めて気づくこともあるし、新鮮に感動する。バオバブについての解釈など。いくつになっても絶えず読み返したい名作
星の王子さまオリジナル版
アントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ/内藤濯
インタビューや記者会見などの様子から、将棋に限らず、頭の良い方なんだろうなあと思っていた藤井聡太五冠(2022現在)。この本では16-19歳の間に行われたあの山中先生との対談の記録で、とても10代とは思えぬ話しぶりは予想通りに予想以上で、しかも彼の場合、知性溢れる話しぶりなだけでなく、常に謙虚でしかしへりくだり過ぎず慇懃無礼な所や若さゆえの勝気さや生意気さもなく、いつもある程度修行を終えてたけれどもまだ修行積もうとしてる悟りが近い僧のような人だなと思っていたけれど、この本でもイメージ通りだった。お忙しいと思うが山中先生のような方とこれからも異業種交流通して実りのある時間も持ててくれたらいいな、と一ファンとしては思う。
挑戦 常識のブレーキをはずせ
藤井 聡太/山中 伸弥
大人こそ読んで欲しい、さかなクンの自叙伝。夢中になれる大好きなもの「お魚」に出会って、お母様を始め、人にも恵まれた さかなクン。でも現実はここで描かれた優しい人達だけでなく、恐らく嫌な人もたくさんいたと思うし、今もテレビ等で仕事してたら良い人ばかりではないだろうけれど、さかなクンの持ち前の明るさで寄せ付けなかったり、それよりも好きなことに目を向けるようにしてたんだろうな。凄い人だと改めて思う。
さかなクンの一魚一会 〜まいにち夢中な人生!〜
さかなクン
本当は自分よりも夫に読んでほしい。繰り返し読んで、ことある事に読み返してほしいくらいの本。発達障害の有無にかかわらず全世界の男性に読んで欲しいくらい。特に生理のところと、ジェンダーロールについてのところ。女性の生きづらさの原因の大半が自分たちにあることを自覚して欲しい。
発達系女子とモラハラ男
鈴木大介/いのうえさきこ