作品紹介・あらすじ
人間としてあるべき姿を求め続ける
コペル君とおじさんの物語。
出版後80年経った今も輝き続ける
歴史的名著が、初のマンガ化！
1937年に出版されて以来、
数多くの人に読み継がれてきた、
吉野源三郎さんの名作「君たちはどう生きるか」。
人間としてどう生きればいいのか、
楽しく読んでいるうちに
自然と考えるように書かれた本書は、
子供はもちろん
多くの大人たちにも
共感をもって迎えられてきました。...
感想・レビュー (6件)
中学生くらいの時に読みたかった。 学校の学習のその先にあるもの。 金のある人を前にすると、すっかり頭が上がらなくなって、まるで自分が人並みでないかのように、やたらペコペコする、卑屈な根性を持ってる点で、軽蔑されても仕方がない。 いつから自分を下の立場にして、接するようになったのか。それが楽だったからかもしれない。自己肯定感の低さを改めて痛感。 譲れないもの。見つけたい。
僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。 どから誤りを犯すこともある。 しかし-- 僕たちは、自分で自分を決定する力をもっている。 だから、誤りから立ち直ることもできるのだ。
後半のお母さんが自分の昔の思い出を話してくれるまでは道徳の本にありそうな話でちょっと説教臭くもあったけれど、お母さんの話によって読んでる自分も過去の自分を認めて苦しむことはもう許してこれからはそれを糧に動けばいいんだ、と思えたことがとても有難かった。概ね少年に向けた話と言う感じが濃かったけれど、お母さんの話によって何とか性別関係なく溶け込める話になってた所が素晴らしい工夫だったように思う。
たいがいの人が、手前勝手な考えにおちいってものの真相がわからなくなり、自分の都合の良いことだけを見てゆこうとするものなんだ。
人とのつながりの根本を思い出させてくれた