対岸の彼女

対岸の彼女

角田光代
文藝春秋
ISBN:9784167672058
本棚登録:316

作品紹介・あらすじ

結婚する、しない。 子どもがいる。いない。 それだけで女どうし、 なぜ分かりあえなくなるんだろう。 異例のロングセラーを記録中の、角田光代の直木賞受賞作。 35歳の専業主婦・小夜子は、同い年のベンチャー企業の女社長・葵にスカウトされ、 ハウスクリーニングの仕事を始めるが……。 多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く感動の傑作長編にして、第132回直木賞受賞作。 夏川結衣、財前直見、...

感想・レビュー (5件)

自分とつながってくれている人のことを改めて思った。読んでよかった。娘との関係も改めて考えさせられた。実は私は女友達のことが大好きだ。

久々に一気に読んだ作品 専業主婦が旅行と掃除を兼ねた会社に働き出す そこの女社長の過去と専業主婦の現在の葛藤が行ったり来たりして話が進むのは場面が変わって面白い 森絵都のあとがきのを読んで始めて気が付いた会社名「プラチナプラネット」これは社長が高校生の時に約束した友達と関係があった!あとがき読んで良かった

読み終えて感情移入しすぎて余韻から抜け出せずにいるわたし。きっと女性が読んだら共感になるのでしょうが、異性の私でも心が持っていかれそうになった。ストーリー展開と細かい心理描写が秀逸で、葵と魚子が感じたであろう海や郊外の景色と匂い、小夜子の娘への愛や他人と関わろとする勇気や気持ちを慮ろうとする優しさ。 青春の脆さと大人の狡猾さ、、 そういうものがすべて浮かんできて、不覚にも涙を流してしまった。 読み終えるのが惜しい小説に出会ったのは久しぶりで、続編を読みたくなった。 ナナ子ちゃん元気にしてますか?

ネタバレを読む

川、制服 友達 手紙 若々しい青春時代と子育ての話が交互に出て、それぞれの家族関係、家族に対する思いがリアルだった。ちょっと切ない気持ちを残した。魚子はどこにいるのかな。キラキラした思い出のまま終わるのもいいのかも。

毎日続きを読むのが楽しみだった。