
レビュー (15件)
クスノキの番人と言う発想が凄いと思う。 読みやすくてシンプルに面白い。 展開や登場人物が純粋すぎて上手く行きすぎてる感はあるが、無駄がなくて爽快とも言える。 途中で恋愛も絡めてくるのかと思ったが、そうではなくて良かった。 現実世界にクスノキの念はないので、家族や父母に伝えておきたいことは早めに伝えておこうと思う。
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読みやすいうえ回収も素晴らしい。構成が完璧。ただの出来損ないだった玲斗が、千舟に関わりクスノキの番人として、人間として、成熟していく様子は強烈に読者を惹きつける。非現実的なクスノキのシステムも、現実世界に存在している非現実を描写していて最早現実的だった。当初は謎で荘厳だった千舟の想いは温かく寂しいもので、それを受念した玲斗もそれをしっかりと受け取り、千舟さえも包括する暖かい考えを持てる。今作に出てくる全ての人物の人間臭く暖かいキャラクター性もこの作品の大きな魅力だった。
2023年発行の文庫本 主人公 玲斗→シングルマザーの母 祖母 父は他に家族のある人 叔母千舟(大きい会社の顧問で 母の腹違いの姉) 叔母の千舟に会ってから 立ち居振る舞いや 身だしなみ 言葉遣い等..身につけていく玲斗 その縁でクスノキの番人になる 最初の頃の玲斗は 本当に無知で心情等も 子供すぎて 腹立たしいくらいだった クスノキの謎も なかなかわからなくて もどかしかった クスノキの祈念に来ていた佐治 の娘優美→謎がわかっていくキッカケの人物 この物語のクスノキは 不思議な木だ 表紙絵の木に〆縄が 巻かれているのが納得いく 死んだ親族の言葉ではなく 念が伝わってくるなら 祈念してみたいと思った この本を読んで家族.. 父娘..叔母と甥.. 血の繋がりて良いなと思った (良いことばかりじゃないのも含め 本音で関わること) まずは自分の身近な家族 親戚を大切に.. 余裕があれば関わりのある人.. そうすれば皆んなが大切にされるのに.. 面白いお話だった 年老いたおばあちゃん(貴子)に 息子(きくお)のピアノ曲が 届いて良かった(涙) 千舟さんと玲斗の最後の会話も良かった(涙) 安定の面白さだった
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