作品紹介・あらすじ
感想・レビュー (7件)
アタリ本だったなぁ。 初めての作家さんだったけど、世界に入り込めてからはどんどんおもしろくなった。いわゆる安楽椅子探偵モノなんだけど、その人が認知症というね。推理なんて出来るの?って思ったけど(笑)レビー小体型認知症で、幻覚幻聴とかはあるけど知能には問題がないから、持って生まれた知能の高さでカバーみたいな。 主人公の楓も、なかなかの過去の持ち主だったし。母はストーカーに殺され父は病死、祖父の介護で最後は母殺しのストーカーに殺されそうになってるし。でも楓の周りの男性2人とおじいちゃんが助けてくれるんだけどね。名前なんだっけな。同僚の彼は裏表ない気持ちの良い青年。同僚の友人はひと癖あるけど心根は良い人。 この本、続刊が出てるのでぜひ読みたい!
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タイトルどうり続編が読みたい
「物語は紫煙の彼方に」というタイトルだったそうなのですが、「名探偵のままでいて」というタイトルが主人公の祖父を想う気持ちが一言で表現されていてとても素敵だと感じました。 最初のほうの事件は、「ふ〜ん」という感じだったのですが、楓のストーカーを追い詰めるところはおじいちゃん!!がんばって!!とハラハラしながら読みました。 「聞いた話で事件を解く」という話を読むたびに思うのですが、事件を探偵に語る人が正確すぎる…。(録音してるとはいえ、又聞きみたいになっていることもあるのに) 人の主観ほどあてにならないものはなさそうなのにな、と思ってしまいます。 事件に遭遇したとしても関係なさそうな部分とかは主観で端折ったりするだろうに…等。 そんなこと言ったら物語自体が立ち行かなくなってしまうのですが…。
面白かった! ミステリー初心者にぜひ読んでもらいたい 多少強引な謎解きもおじいちゃんの語り口についなるほどと思ってしまう(笑) ほんの少しの恋愛要素もあり、涙もあり、どんでん返しもあり そして魅力的な登場人物たち すぐに続きが読みたい!
認知症の祖父が謎を解いてくれる話。 母を殺した犯人にストーカーされる
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古典的ミステリーの本格的な要素と、学園ミステリーの華やかさを兼ねた、祖父と孫の温かなミステリー小説。
レビー小体型認知症のおじいちゃんをもつ楓先生 は小さい頃からおじいちゃんの『物語』を紡ぐのが大好きだった。 おじいちゃんは煙草に火をつけ、紫煙の中に物語をどんどん紡いでいく。 劇団の四季くんをはじめ、プールで飛び込んだまま消えてしまったマドンナ先生の消失事件、ウォーキング途中で傷害事件を目撃し正義感から疑われてしまった同僚の岩田先生の冤罪事件、そして最後には楓先生をオソウストーカーの介護士など、おじいちゃんが幻視を見ながらも、きちんと根拠建てて独特の論理で構成され、紡いでいく物語はとても面白く、素敵な作品でした。 この作品は、ナイナイのannの放送作家の小西マサテルさんの作品であり、このミス大賞を受賞していたので、一気読みしました。 また4月から転職して一発目に読み終えた作品でした。 素晴らしかったです!!
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