
レビュー (8件)
定時制高校の物語だから、訳アリ生徒が先生の力で更生していくんだろうと思って読み始めたが、そんな浅い物語ではなかった。養護教諭が語る「すべてに生徒は救えない。誰が救えて、誰が救えないのか。…トリアージを、結局ここでもやってる。」この本音はきつい。訳アリ生徒達が、藤竹の声かけで科学実験に参加し、順々に芽吹いていく様子をみるのは爽快だ。また藤竹自身も、生徒の科学実験を通して自身の実験をしていたという流れも、教師の一方的な押し付けがなくていい。でもやはり、漏れこぼれ落ちた生徒がいることも気に留めなければならない。
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定時制高校に通う年齢、性格のバラバラな生徒たちが先生の個人的な「実験」に巻き込まれ科学部として教室で火星環境を再現しようとする話。 できすぎな話と思ったが、驚いたのは実話が元ネタになっているということ。 科学部それぞれ自分の強みを元に無くてはならない存在になっていた。
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