傲慢と善良

暗いけど良かった 良い子だけど自分を持たない子が自分を作り出す物語

婚活婚活って言われだして久しいけど、リアルな話やなぁと思った。結婚しないと！って頑張れば頑張るほど「この人でいいのかな？」って思っちゃうよね。 真実も架もどこにでもいそうな感じで、共感できた。 仙台に行って真実の心の傷が癒えていき、以前より強くなっていく過程が良かった。受け入れてくれた仙台の人たちが温かくて良かった。 二人には幸せになってほしいな。

婚活をしている方、経験した方全員に読んでほしい本です。　 第一章は架目線 第二章は真実目線 第一章でいろんな人から語られる真実が本当に痛々しくて…イタイ子なんだなぁって思うのですが、 第二章の真実目線を読むと本当に普通の子で…むしろ考えてることとか、20代のまんま私のようで、痛々しさを覚えたのは自分が言われてるように感じたからなんだなぁって、思いました…。 終わり方もとても綺麗で好きでした。主婦になって恋愛ものじゃ泣けなくなったと思った私でしたが、涙がでてきました。仙台へ行った真実がとても強く、素敵な女性になっているのがとても良かったです。 辻村深月さんは本当に田舎の描写がリアルで…田舎にあるモールとかに行くと家族しかいることが許されないような、そんな気持ちになることとか…田舎でしかわからないステイタスとか…都会へ行った子への気持ちとか…私が漠然と感じていたことがこういうことだったのか…とやっと理解できた気がします。