うつくしが丘の不幸の家

うつくしが丘の不幸の家

町田 そのこ
読者数: 107
出版社: 東京創元社
ISBN: 9784488028046

レビュー (5件)

全ての話が、つながっていることに、途中から、気づいた。日々の生活が大事と教えてくれているような気がする。

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一つの家を舞台に、そこに暮らす、もしくは暮らしていた五組の家族を描く連作小説。 時間を遡るのが新鮮。段々過去に遡っていくので、前の章の描写から、なにがしかのトラブルが起こるのは予想済みなのだが、いつも予想とは微妙に違う展開が待っていて、そこが小気味良かった。

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しあわせは人から貰ったり人から汚されたりするものじゃないわよ。自分でつくりあげたものを壊すのも汚すのも、いつだって自分にしかできないの。 キーワードとなるこの言葉。いつかもっとぐっと刺さるときがくるはず。もう一度読みたい。まちだそのこさんの本としてはめずらしくほっこりした。 ままごとの家の春子がかっこよかった。そしてはっとさせられる言葉があった。覚悟。こどもをやめる覚悟。 ぎょらんのようにどこかで人と人が繋がりあう話。

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この著者の本はいつもあたたかい。この本も人生を前向きに生きようと思わせてくれる。

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枇杷の木のある家に住んだ人達には、それぞれ息苦しくなる様な過去や事情がある。でも幸せになるためにみんな前に進んでいく、力が湧くような読後感。

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