レビュー (5件)
一つの家を舞台に、そこに暮らす、もしくは暮らしていた五組の家族を描く連作小説。 時間を遡るのが新鮮。段々過去に遡っていくので、前の章の描写から、なにがしかのトラブルが起こるのは予想済みなのだが、いつも予想とは微妙に違う展開が待っていて、そこが小気味良かった。
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しあわせは人から貰ったり人から汚されたりするものじゃないわよ。自分でつくりあげたものを壊すのも汚すのも、いつだって自分にしかできないの。 キーワードとなるこの言葉。いつかもっとぐっと刺さるときがくるはず。もう一度読みたい。まちだそのこさんの本としてはめずらしくほっこりした。 ままごとの家の春子がかっこよかった。そしてはっとさせられる言葉があった。覚悟。こどもをやめる覚悟。 ぎょらんのようにどこかで人と人が繋がりあう話。
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