作品紹介・あらすじ
本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。
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感想・レビュー (11件)
荒木村重と黒田官兵衛に焦点を当てた直木賞受賞作品! 図書館で予約すること約1年、漸く手に取りました。 戦国時代×ミステリーは斬新で、読みやすく面白かったです。米澤さんの新境地に相応しい一冊です。
やっと読み終わった。読めない漢字がいっぱい出てきて読むのが大変だった。 最後はヘェ~そうなのか!という感じ
村重と官兵衛のやり取りを描きたかったのだろうが、終末のインパクトに欠けた。千代保が一連のことに絡んでるのはなんとなく分かったし、官兵衛が舌で籠絡させようとしてることも勘づいた。歴史小説というよりは安楽椅子探偵のミステリ物って感じ?
こくろうじょう 信長に叛逆した荒木摂津守村重(有岡城→伊丹) と囚われの黒田官兵衛 二人の推理が歴史を動かす
残酷な場面があったらとひやひやしたが、あっさり読めた。有岡城ないでのミステリーと言う感じかな。
『氷菓』などとは違って、文章も硬く漢字も言葉も難しく、読むのに時間がかかってしまったけれど、内容は非常に面白かった。官兵衛のヒントではさっぱりわからなかったけれど、それを頼りに出した村重の解答は納得のいくもので、全ての事件が最後にもたらした真実には驚くとともに大いに納得させられた。知っているわずかな史実と以前見た別のドラマの場面を擦り合わせて自分なりに映像を思い浮かべながら物語を楽しませてもらった。『満願』も好きだけど、さらにまた米澤穂信ファンになった。読めて良かった!
読みやすかった。荒木村重、どんな人生を辿った武将だったか、初めて読みました。
時代物でミステリーは珍しくて期待が大きすぎたかも。トリックがつまらない。最後は奥さんが大トリ。うーん。



