yamaのエンタメ雑記
6件のレビュー
レビュー
壮大な出鱈目を書くスタミナは凄いが、小説の緊張感は弱かった。幾らか表現の繰り返しが気になったし、ユタカというキャラクターや種明かしの方法含め、第三部はもう少しハラハラさせて欲しかった。悪くないが陰翳が薄いので迫真さがない。
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赤朽葉家の伝説
桜庭一樹
日本人にとって“西洋的”神が不在という事実はどんな影響をもたらすのか。転向とは信仰心とは倫理とは罰とは。ドラマチックな展開に唸らされつつも、基督への愛とその沈黙に絶望するパードレ、良心の呵責を感じない己を不気味に思う戸田。
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海と毒薬改版
遠藤周作