名作だ。
愛と赦しとは何か、神様との関わり方、何を信仰し何を祈り求めるのか、十字架での死と復活の意味、何もかも目から鱗が落ちる。
日本人にとって“西洋的”神が不在という事実はどんな影響をもたらすのか。転向とは信仰心とは倫理とは罰とは。ドラマチックな展開に唸らされつつも、基督への愛とその沈黙に絶望するパードレ、良心の呵責を感じない己を不気味に思う戸田。