あい
レビュー
父親(父性)の必要性、しかと身に沁みました…。 父性(強さ)と母性(優しさ)のバランスが大切で、強さを感じることで何かあった時に守ってもらえる安心感にも繋がる。 頑張ろうと思える強さを与えることができる。 母性は給水所。ほっと一息ついて、よし!とまた前を向く場所。 30年も前に書かれた本。30年前ですら危惧されていた日本の子育て。家庭のあるべき姿。 文明が進めば家庭が壊れる。 豊かさの履き違えが、親子の、そして人との関わりを希薄にさせる。 本当の豊かさとは、お金を稼ぐことではない。人と人とのかかわりの中で得られる楽しさ、悲しさ、怒り、自己成長、によって、自分自身が満たされる感覚を養うことである。 そしてまたそれを周りに繋げ広げていくことで、社会の一員として認められていくことだと思う。 今は女性の声が大きくなりすぎている。男性と女性の性差(思考も含む)は尊重すべき。 凸と凹で成り立つものを、相手が持ち合わせていないからといって否定するのは違う。 それぞれの役割(強み)があることを、まず理解しなければうまくいかない。

父原病
久徳重盛
現役公立小中学校の教員が、教師の現状を書いた一書。 年々増えるコンプライアンスに、業務は細分化、増えていく配慮。 行き過ぎたものもあるだろうし、意識高くの捉え方が履き違えられて、私たち保護者の意識が低くなっているのかもしれない。 学校教育は外食産業のようなサービスではない。 保護者が満足するようなサービスを提供するところではない。 教職員の立ち位置とは、もっとうやまれるべきもので、地域に根ざした協同体であってほしい。 そこには、学校、保護者、地域住民の協力が不可欠なのに、任せきりして押し付けるからこうなる。 日本の良い部分の国民性が、失われつつあるなと思う。

先生も大変なんです
江澤 隆輔
読んでよかった! 人と違うってキラリとして見えるけど 当事者や支える家族は日常でギフテッドを生きにくい。 特別支援学級があるのだから、ギフテッドのように知能の高い子向けのクラスがあったっていいじゃんね。 いくつかのギフテッドや発達特性のある子どもたちの教育を支えようとした民間スクールの失敗(といっていいのか💦)は、ひとつの指針となる。 もっと柔軟であればいいし、千原せいじ の言葉を借りるなら、金持ちが貧乏のフリをする必要はない。貧乏も金持ちのフリをする必要もない。 でも日本は可哀想に合わせる部分がある。 でもそれはなんの平等でもない。 今の自分の立ち位置を知ることって、すごく大切なこと。

ギフテッドの光と影
阿部朋美/伊藤和行
懐かしい本。 自意識過剰で卑屈でうまくいかないのは人のせい。 わたしが自信持てなかったのも親のせい。 うまく生きられるようになりたい。 ずっと苦しかった。 気づけば全部自分のせい。私がこんなだから。私がもっといい人間にならなきゃ、あの子みたいだったら、そんな気持ちがずっと心に引っかかって苦しかった。 年を取って、少しずつ少しずつうまく生きられるようになったなぁって思う。 思春期に執着していた自意識から少しずつ離れるすべを持てるようになったのは、妻となり、母となり、いろんな顔を持つようになったのもあるだろう。 そして、少なくともずっと自分の苦しさと向き合って、自問自答してきたからこそ、今の自分があるんだと思う。 無駄じゃないなって思う。 ランディさんが作家となった36歳の頃が人生の転機だったという一節を読んで、37歳の今、20年ぶりに思い出して読み返したのは何か意味があった気がする。 バイブルです。

できればムカつかずに生きたい
田口ランディ
衣食住をただ繰り返す。 心を配り、没頭する。 そして、足るを知る。 今あるもので工夫する。 それは、新しい自分を探すのではなく、今の自分で工夫することでもある。 そして、以前別の書籍でも読んだけど、 自分とう言う濃度を高めすぎない。 自分を認めると敵が出来る。自分がなければ敵も出来ない。 自分の物差しが必ずしも正しいわけではないから。 とはいえ、自分の型(芯)をしっかり持つことで、どんなことがあっても折れることがない自分でいられる。 お坊さんも座禅中に足が痛いって思うんだなぁー、怒ることもあるんだなぁー、というのも、そりゃそうか。と思った一冊。

お坊さんにならう こころが調う 朝・昼・夜の習慣 (お坊さんに学ぶシリーズ)
平井 正修
よしもとばななは、何気ない日々を愛おしく表現する天才だねぇ。 紡ぐ言葉も、無理やりでない、自然な言葉であることも魅力なのです。 わたしも今の生活をいつか愛おしく思えるように、噛み締めていこうと思う。

切なくそして幸せな、タピオカの夢
吉本ばなな/Soupy Tang
思っていた内容と違っていたというか、すこし私には難しかった🤣 発達の人が書いた本だなぁっていう印象もあるけど(なんか詳しすぎて&説明臭くて)、 頭柔らかく、楽しく遊んで暮らすように生きようっていう気持ちにはなった✌

人生も仕事も変わる!最高の遊び方
成毛眞
小さな意地悪…あるある。 なーんかやってしまう、合法で匿名性の高いいじわる。 そんな中でも、ダライ・ラマ14世の師匠は、中国共産党により収容され、強制労働を強いられても、彼らに対する慈悲が持てなくなることに危機感を感じたと述べたという。 自分自身の軸を、自分という我を失わないために、その危機感は必要なことだったんだと思う。 人は楽な方に流れてしまう生き物だから、憎んでしまえば楽なのに、それに立ち向かった師匠、すごすぎます。

小さないじわるを消すだけで
ダライ・ラマ(14世)/よしもとばなな
家計のため働き続けるしかなく、長男を初めて保育園に預けた日、罪悪感でいっぱいだった。 3歳になる頃、爪噛みが始まって、私のせいだと自分を責めた。 そばにいたかった。 今年、夫の仕事が安定してパートに切り替えた。 長男小2、次男年長のタイミングだった。 遅いよな…って思う。 でも、絶対に子育てに後悔したくなかった。 自分が親に対して抱いた絶望を自分の子に味あわせたくなかったし、自分がそんな親になりたくなかった。 この本を読んで、私は間違えてなかったと確信した。 退職したことで広がる世界があったし、何より時間に余裕があることがこんなに子育てに影響せるなんて思わなかった。 未来を担う子どもたちに一番手をかけ時間をかけてあげなきゃいけない。 私の手を離れるまで、愛をたくさん与えてあげたい。 でも、本当はこんなずるいママをいつも許して愛してくれる子どもが一番偉大なんだ。 その愛に、社会も甘えてると思う。

ママがいい!
松居 和