殺し屋の営業術

殺し屋の営業術

野宮有
講談社 (2025年8月29日発売)
ISBN:9784065403303
本棚登録:36

作品紹介・あらすじ

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 大大大反響!! 大大大重版!!!! テレビ、新聞、ラジオ、雑誌で話題沸騰! 第71回江戸川乱歩賞受賞作 異例の超ハイレベル最終候補作の中で、ぶっちりぎり第1位! ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆ 有栖川有栖 「乱歩賞作品の中でも異彩を放つ一作だろう」 貫井徳郎 「この物語に惚れ込みました」 東野圭吾 「読...

感想・レビュー (3件)

ものすごく話題になっている本でずっと読みたかった。 作戦がうまくいくだけでなく危うい部分もあって面白かった。

めちゃくちゃ面白かったし、周りの人たちの評価も高かった。鳥井さんは営業成績トップクラス、戦術も話術も巧みで計画性抜群。どこか狂気気味ている彼が殺し屋の世界に巻き込まれていく。耳津さんもはじめは怖い人かなと思っていたがキャラがよく、最後までなんだかんだ言いながら鳥井さんについてきてくれる感じがよかった。美紅さんという最強のライバルを、最後の最後にあざやかに騙して、なエクストラスステージとして、最後に爆発の量を減らしたのはなぜでしょう? 指輪を取るため、これで三億円!の終わり方は秀逸でした!!

ネタバレを読む

乱歩賞史上最高といってもいいほどの完成度。通常殺し屋は敵役で最期はやられるのが普通だが、これはいわば敵役VS敵役、正義の味方が出てこないダークな世界。リアリティはともかく、プロの営業と殺し屋稼業をミックスさせた完全なフィクションだからこそ最後まで楽しくハラハラできた痛快作なのである。勧善懲悪ならぬ勧悪懲悪(笑)!?