
レビュー (5件)
平野さんの作品はスラスラ読む軽いものではなく、じっくり時間をかけて読みたい深い内容。テーマが多い。主人公を通して彼の思想、分人主義や愛について見えてくる。安楽死を自由死に変えて区別、移民問題への関心と熟考。「最愛の人の他者性」が印象的で忘れられない。彼の作品を通して、彼のことがもっと知りたくなった。彼のことが知りたくて彼の作品をもっと読みたい。
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亡くなった母のVFを作るなんて異常だと最初に抱いた気持ちが読み進めるほどに薄れていき、最初は真っ暗だった彼の人生が人との繋がりを持ち、心を開いて、痛めて、それでもまた自発的に動き出していく姿がむしろ羨ましくさえ思った
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