本心

本心

平野 啓一郎
文藝春秋 (2023年12月6日発売)
ISBN:9784167921361
本棚登録:0

作品紹介・あらすじ

【映画化 2024年11月公開】 愛する人の本当の心を、あなたは知っていますか?  「母を作ってほしいんです」--AIで、急逝した最愛の母を蘇らせた朔也。 孤独で純粋な青年は、幸福の最中で〈自由死〉を願った母の「本心」を探ろうと、AIの〈母〉との対話を重ね、やがて思いがけない事実に直面する。 格差が拡大し、メタバースが日常化した2040年代の日本を舞台に、愛と幸福、命の意味を問いかける。 ...

感想・レビュー (5件)

平野さんの作品はスラスラ読む軽いものではなく、じっくり時間をかけて読みたい深い内容。テーマが多い。主人公を通して彼の思想、分人主義や愛について見えてくる。安楽死を自由死に変えて区別、移民問題への関心と熟考。「最愛の人の他者性」が印象的で忘れられない。彼の作品を通して、彼のことがもっと知りたくなった。彼のことが知りたくて彼の作品をもっと読みたい。

自分がどう人生を送っていきたいのか、 など色々考えた。

亡くなった母のVFを作るなんて異常だと最初に抱いた気持ちが読み進めるほどに薄れていき、最初は真っ暗だった彼の人生が人との繋がりを持ち、心を開いて、痛めて、それでもまた自発的に動き出していく姿がむしろ羨ましくさえ思った

ネタバレを読む

母のバーチャルフィギアなんて… そんな時代怖いわ~

マザコンもので面白くない